1学期を終えて

早いもので、今日で1学期が終わります。本日7月20日(水)、体育館にて終業式を行いました。

1学期の始業式では「凡事徹底」について、特に挨拶についてお話をしましたが、この1学期を振り返って生徒の皆さんは、本当に気持ちよく挨拶をしてくれるようになったなと実感しています。

実は、私だけではなく、つい先日、本校の健康診断でお世話になっている校医の先生から、とても嬉しいお言葉を頂戴しました。「堺上の生徒さんは本当に気持ちよく挨拶ができる。そして、挨拶だけじゃない。健診の最後に『ありがとうございました』、と感謝の言葉が出てくる生徒さんが多いですね」と。「挨拶」には不思議な力があります。いずれは生徒の皆さんも社会人へと巣立っていきます。学校へ来られるお客さんや、地域の方、いつでも、誰にでも、積極的に挨拶できるようになりたいものです。

さて、一昨日、2020東京パラリンピックの閉会式でピアノ演奏をし世界に感動を与えた西川悟平(にしかわごへい)さんのお話を聞く機会がありました。西川さんは堺市出身のピアニストで、ピアノを始めたのは中学3年生の時。あこがれの音楽の先生がピアノを弾くのに衝撃を受けたのがきっかけだったそうです。大阪音大短大受験の3年前、音譜を読むことから勉強し始めた超スロースタートでしたが、合格したその先のことを夢見て、大学に行ったら、こんなことしよう、将来はこんなことしようとイメージしながら受験に取り組んだそうです。

西川さんは、おっしゃっていました。「ただただ合格するといことに執着していたら、きっと受からなかったと思う。合格したその先のことをイメージすることが大切。合格したその先のことを夢にえがくことで、練習が苦痛でなくなって努力を続けることができたんだと思う」と。

その後、名プロピアニストのデイヴィッド・ブラッドショーに認められ、ニューヨークのカーネギーホールで演奏するまでになられます。ところが数年後の2004年、指に不調をきたし「ジストニア」と診断され、両手の演奏機能を失ってしまいます。長年のリハビリにより少しずつ右手の機能と左手の指2本を快復させ、7本の指がうごくまでに回復していきます。そして、次の夢が湧き出してきます。

「東京オリンピックでピアノを演奏し、全世界の何億という人たちに演奏を聴いてもらいたい」と。携帯の待ち受け画面も東京五輪のにし、会う人会う人に自分の夢を語ったそうです。そして本当に、オファーが来ます。

彼はこうおっしゃっていました。「夢を心にもちつづけると誰にでも奇跡は起こると信じている。たとえすぐではなくても、30年後のある日、夢が実現することがある。だから、夢を心にもちつづけ努力を続けることが大切だ」と。 

明日から夏休みに入ります。自分が本当にやりたいことは何なのか、自分自身と向き合ってみる良い機会です。まだ、本当にやりたいことが何なのかわからない人、まずは、目の前のことを一生懸命することから始めてみてはどうでしょうか。

2学期、皆さんの元気な姿に再開できることを楽しみにしています。

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