3月11日(月) 3.11の出来事

 平成25年3月11日(月)は、大阪府立高校の後期入試選抜でした。何事もなく無事に男子160名、女子115名の受験が終了しました。

 平成23年3月11日(金)は、東北地方、関東北部の太平洋側を襲った大地震と大津波のため、東日本大震災が起こりました。当時、私は青森県で勤務しており、すぐさま支援活動に携わっていたわけですから、時の流れは早いものです。異動直前の大災害に、私が勤務していた自衛隊は、幹部の大半及び東北地方に勤務する隊員の異動を延期または中止し、救援活動にまい進しました。

 その1か月後には東京の市ヶ谷に異動し、1年もたたないうちに自衛隊を退職し、大阪府教育委員会で勤務し始め、私にとっては目まぐるしい2年間でした。その間、被災地の中でも岩手、宮城、福島の各県は、報道もされているように復興がなかなか進まず、ゆっくりと時間が流れているようです。被災者の複雑な思いを受け止めつつ、復興へ向けて拍車をかけるタイムリミットが近づいているように感じています。

 先日9日(土)に、本校の音楽部員6名が、大阪府高等学校合同合唱団の一員として、京都府長岡京記念文化会館で実施された「復興祈念コーラスコンサート」に参加しました。30校近くの大阪府立高校の生徒約160名とともにミサ曲「Sanctus/Agnus Dei」を謳いあげました。そして、被災地から参加した福島県の南相馬市小高中学校の音楽部員40名との交流を行いました。現地まで行かずとも被災地の方々との交流で感じること、学ぶものは大きいと思いました。

 また、機会があれば、当時現地で救助活動・復興支援等に当たった方々の生の声を生徒たちに伝えられたらいいな、と思っています。なお、拙著「任務完了」の中でも、東日本大震災のことを冒頭で取り上げており、出版1周年を記念して、先日売り上げの一部を日本赤十字社を通じて寄付させていただきました。