6月27日(木) 制服改定ならず

 制服を改定することが、これほど難しいとは思いませんでした。生徒(特に女子)の要望を受け、冬場の重ね着がしやすい、または、上着が脱げるようセーター等を制定したいと考えていましたが、残念ながら先生方の過半数には及びませんでした。制服改定というようなアイテムはトップダウンで行うものではありません。プロジェクトチームで推進していましたが、結果が出ませんでした。

 自分が高校時代、生徒会長兼執行部長として取り組んだ夏服改定は、コンセプトもアプローチの仕方も異なるものでしたが、40年たった今でも生徒たちが着ているという事実はあります。生徒の発案で取り組んだものであり、先生も親たちも味方につけ、いわば成功体験というよいイメージしか持っていませんでした。

 狭山高校では、結果として「現状維持」という選択になりました。これはひょっとしたら、「伝統校ではない狭山高校の制服が、もはや狭山高校を象徴する伝統の一つとなっている」と考えるべきなのかもしれませんね。生徒には、誇りを持って着用させ、そのための指導を教員みんなで行います。今後、指導上のマイナーチェンジは、生徒指導部主導で行っていきます。