8月6日(水) 支援の必要な子どもの現状と課題

 8月6日(水)、大阪狭山市青少年問題協議会が開かれました。その中で、特別支援教育を専門とされている大学教授から「支援の必要な子どもの現状と課題」という講義を聴きました。

 時代とともに、多様なニーズのある子ども、つまり気になる子どもがとても増えているそうです。1歳、3歳児検診で約半数が該当するということで、親の子へのかかわり方にも問題があるといわれています。核家族化が進み、子育てに関しても世代を超えて伝承されていくべきものが、欠落していっているのではないでしょうか。ある幼稚園での保護者の質問に、「熱があるってどうしてわかるのですか?」、「子どもはどうしたら眠るのですか?」というのがあったそうです。いつも抱いていたら、熱があるかどうかはわかるはずですし、添い寝をして絵本を読んでやれば、子どもは眠ります。一緒に寝てしまうことも多々ありましたが...。家庭生活の中で育てられていない部分があれば、保・幼・小・中・高・大学校という過程のどこかで補っていく必要があるのではないかと、私は考えています。

 また、発達障がいの子どもも大人も、その困り感であるとか、発想法を聴きましたが、周囲が理解をしていけば共生できる場合が多いと思います。教育現場は、支援を要する子どもが増え、ますます大変になりますが、社会での役割が担えるよう育てていくための強力なシステムが必要であると思いました。

 本校の生徒たちには、授業、行事、部活動、国際交流、地域活動等を通じて、「わかる」「できる」という自信をつけさせ、自己肯定感を高める取り組みを幅広く展開しています。