10月1日(木) 本物のパフォーマンスと生き方

 人権学習として、世界一の大道芸パフォーマーの「ちゃんへん.」さんの講演会をSAYAKAホールで、全校生徒が視聴しました。ちゃんへんさんは、京都市宇治市ウトロ地区で生まれた在日3世です。祖国がいまだ分断され、帰ることができない在日の方です。小学校時代からいじめを受けていましたが、中学生時代にジャグリングと出会い、努力すれば一番になることができると、米国に渡ることを決意します。母親が、いじめている生徒と校長の前で、「素敵な夢を持っている人間は、いじめなんてしない。」と啖呵を切るところは、とても印象的でした。

 講演の前の45分にわたる音楽に乗せたパフォーマンスは、どれも素晴らしかったですが、特に一番得意なディアボロで世界一というだけあって、目を見張るものがありました。8年かけてもまだ完成していない技も披露してくださいました。「一番になり追われる立場ではあるけれども、いまだなお追うものがある。」という言葉は響きましたね。コンプレックスを武器にした生き方、まさに差別をバネに人生を切り開く生き方に共感しました。