12月11日(金) アニマシオン

 読書のアニマシオンとは、「スペインのジャーナリストであるモンセラ・サルトさんが考案したグループ参加型の読書指導メソッドです。75の作戦によって、子どもたちに読書の楽しさを伝え、子どもたちが生まれながらに持つ「読む力」を効果的に引き出します。本を読む行為そのものを遊びに変えることで、深く読む習慣、読解力、コミュニケーション能力を養い、自分の考えで読み解き、伝えることのできる主体的な読み手を育てる試みです。」

 本校では、教頭が図書館で勤務していたこともあり、講師に脇谷邦子さん(元大阪府立図書館司書)を招き、11月13日(金)と12月11日(金)夕刻の2回にわたり、このアニマシオン体験講座を行いました。本校教諭だけでなく、大阪狭山市の中学校・小学校、市立図書館等広く呼び掛け、のべ50名の方々に集まっていただき、体験しました。私は2回目しか参加できませんでしたが、見ず知らずの方と同じチームになり問題を解決していくのが楽しかったです。第1の作戦は、「詩を正しく並べ替えることで、推理力、論理力を鍛える。」ということで、バラバラにした『ぐりとぐら』の絵と詩を並べ替えました。第2の作戦は、「決まり言葉という日本語の特質に気付かせる。」ということで、「どうぶつはやくちあいうえお」のあなうめ作戦はかなり難しいものでした。第3の作戦は、「オノマトペという日本語の豊かさを楽しむ。」ということで、阪田寛夫さんの詩を用いて話し合いました。事前に読んできた『エルマーの冒険』をもとに地図にプロットしたり、本を深く読み直すことを行いました。どれもグループで話し合うので、コミュニケーション力、自分以外の人の意見に耳を傾ける力が付くと思います。

 狭山高校では、アニマシオンでの学びをアクティブ・ラーニング型授業の一環として取り入れていく教諭が出てくるのではないかと期待しています。知的好奇心をくすぐる楽しく学べる授業を追求していきたいと考えています。