くじら、なすび、ぞう、さっかーぼーる!

   コロナウイルス感染症。できないことを数えればきりがありません。諦めなければならなかったことも山ほどあったと思います。

    家庭総合の保育の授業の中でずっと実習を待ち続け、現状まで叶わずにいた3年生堀井さん。「やさい、うみのなかま」の折り紙が貼られた作品、子供たちが何かで活躍したり、一番友達を喜ばしたりした時に首からかけてあげられるような「様々なメダル」を携えて浦堂保育園を訪ねました。園長先生からこれを作ろうと思った理由を尋ねられ、「ずっと園児たちと触れ合えず、想いは募るが何もできない日々を過ごしていた。何か役に立ちたい、その思いを届けたい。」という気持ちを訥々と伝えた。感染症の猛威の中、直接園児と触れ合うことはできなかったけれど、園長先生は、彼女の気持ちを間違いなく、余すことなく伝えてくれると信じられた瞬間でした。

    「メダル、海の仲間、野菜」を作っている時に、園児のこと、園児が手に取る様子、いろいろなことを想像しながら作っていたことだと思います。数え切れないほどできないことがある中で、できることを見つけて届けた想い。このコロナが遠い過去のことになったときにでもこの届けた想いと作品は子供たちの心に残り、この時代がいかに大変だったかを彼、彼女たちが理解できるようになった時に、大きな勇気を与えられるものになる。今をどう生きるかだけではなく、将来に輝く光も見える気がした素敵な時間でした。今日で夏休みも終わります。厳しい状況での新学期になりますが、ほんの少ししか見えない「光」をありったけ集めて「輝く」学期になるよう応援していきたいと思います。