同じ?違う? ~に違いない!

先生からの問題です。

6人が10点満点のテストの小テストを2回行った。

1回目{4,5,5,5,5,6}

2回目{1,2,5,5,8,9}

この時1回目も、2回目も平均値5点、最頻値5点、中央値5点

では、

1回目と、2回目って印象として同じ?違う?という先生の問いかけに「1回目はまとまっているけど、2回目は散らばっていると思う」と生徒は答えた。与えられた値はすべて「5」なのに違うという感想を持たせる小テスト結果を授業の冒頭にさらっと行われました。

この数学の授業の中では分散、標準偏差、偏差値を学び、この導入の問題に行き着くまでにどれくらいの数字を置いたり、置き換えたりされたのだろう。

この英語の授業では助動詞を学ぶ授業でした。さり気なく示している例題。

ハンカチの写真を何度撮り直して、must, can, mayの違いを説明しようと考えられたのだろう。「~に違いない」から「~かもしれない」の間に距離があることを感じてもらうために男の子が持つハンカチのデザインや名前の記入などを考えながらハンカチを選択するところから撮影して教材に落とし込むまでにまでどれくらいの時間が費やされたのだろう。

教室で、一瞬で過ぎ去ってしまう説明に、何時間もかけてする準備。どちらの授業でも生徒の皆さんが吸い込まれるように説明に聞き入り、練習問題へと流れていく姿にうっとりと見入ってしまいました。

拝見した授業のように、生徒の皆さんの心をがっちりつかめることもあれば、私のように万全の準備をしようと思って辞書3冊を1時間かけて読み比べたにもかかわらず、誰もそのことに質問をしてこなかったという経験は数限りなくあります。

 簡単には答えられない、が興味を持って答えたくなるという問いを投げかけ、主体的に考えさせる授業、純粋に面白かったです。ありがとうございました。