生徒の皆さんの自主的な取り組みの中から何かが生まれてきそうだと感じたものを少しだけですが取り上げようと思います。
保健授業の夏休みの課題、まさしく自分の興味のあるものを調べるという課題のようだったのですが、トピックだけ並べてみても「睡眠」「喫煙」「熱中症」「コロナウイルス感染症」「花粉症」「癌」「黒死病」「地球温暖化」「体力トレーニング」「LGBTQIA」「起立性調節障害」「食品の安全性」「薬物乱用」「テキサス中絶禁止法」「秋バテの予防」「立ち眩みについて」「心身の相関とストレス」「糖尿病」「応急手当の意義」「心肺蘇生法」が挙げられ、タイトルで並べるともっと個性的なものが様々な切り口で書かれていました。
自分にとって興味のあること、日ごろ自分が困っていること、夏休みにみんなで情報共有できればいいと思って調べたこと、出発点は多岐にわたっていますが、ゴールは自分のため、また誰かのために役立ちますようにという願いが込められた作品だと感じられました。調べ学習から探究まで広がっていく奥行きを感じるいい取り組みに心強いものを感じました。
もう一つ先日お伝えした助動詞の授業の中でみんなが調べてきた数作品をご紹介します。
教える側で今までいろんな切り口で助動詞について語ってきましたが、この作品の中のそれぞれの助動詞に対するイメージやそれぞれが持つ語特性を言い表しているフレーズは抜群です。脱帽しました。この課題の共有の後、練習問題を解いていたのですが、それぞれが自分の作品や友達の作品を参考に問いに答えていたのが印象的でした。つまり、自分たちで調べてきたものを参考書として問題に対応していたのです。自学自習の見本のような授業と生徒の皆さんの学ぶ態度の質の高さに驚きを隠せませんでした。
よい「課題」はよい「問い」から始まるのですね。
多くの可能性を秘めた2年生諸君の姿とそれを余すことなく引き出そうとする先生方に感服です。さあ、いよいよ中間テストです。日常の努力と取り組みが良い成果へと繋がるよう願い、祈っています。がんばってください。