♬届け!

  令和2年度、最初の2か月、とても大切な2か月を失いました。昨年は他校で勤務していましたが、4月半ばに生徒の皆さんに送る荷物を梱包しながら、ある担任の先生が発した言葉が印象に残っています。「自分たちが手にして用意したものが、生徒に届く。私たちの思いが詰まったものを生徒が直接手にする。こんな当たり前のことが本当にうれしい。」宅急便のトラックが荷物を運び出すのを見送る先生方を見ながら何かを「届ける」ことの大切さを感じました。

  今日、生徒のみなさんに届いた「図書カード」。PTAの委員の皆さんが一つひとつ封入したお届け物です。4月から感染状況が厳しい中で、ずっと「何か協力できることはないですか」とお声がけいただきながら、とにかく生徒の行事をやるため、PTAの方に様々な活動をご遠慮いただくお願いばかりしてきました。ようやく、やっとこの形でPTAの委員の皆さんの想いが、生徒の皆さんに届く本当に幸せな瞬間がやってきました。

  いろんな想いの詰まった貴重な「図書カード」です。人生の中で節目になるような、「宿命」と感じられるような「本」と出会え、将来の自分に届けられるメッセージが受け止められますように!