11月1日(火)東大阪市立池島中学校

東大阪市立池島中学校においては「学力の向上」をめざし、これまでの取組を深めるとともに、本年度からは「学力」の要素として「話す力」「聞く力」「書く力」の育成に重点を置きました。とりわけ「書く力」の育成は、多くの教科において、効果を視覚的に検証できると考えています。また、学力向上には教職員の指導力の向上も大切な課題であると考え、英語科の習熟度別少人数指導の発展充実をきっかけとして、全教科において「わかる授業の創造」に向け、今回の府教育センターによる校内研究支援を活用することにしました。4回にわたって英語科教員や学力向上担当者が府教育センター指導主事から指導を受け、協議を重ねました。特に、少人数分割授業において、どのようにして指導目標を達成させるかについて計画立案しました。

11月1日(火)の研究授業では、1年英語科の少人数分割授業を行いました。本時の指導目標を①基礎基本の理解、②表現力の育成、③聞く力の育成、の3点にしぼり、4~5人の班活動で自分の描いた絵をもとに自己表現を行い、クラス全体に発表するという取組を行いました。生徒たちは楽しく自由な雰囲気の中で、秩序を保ちつつ活発に活動しました。一斉授業では発言の出にくい生徒が大きな声で表現できていたことが印象的でした。

研究討議では、班別協議という形態をとりました。模造紙に観点別の欄をつくり、"良かった点"と"改善すべき点"を色分けした付箋紙に記入し、課題別に貼っていきました。本校で最近取り入れた「授業評価シート」(特に生徒評価)による研究も大変有効ですが、今回の手法は"改善すべき点"がより明確になり、とても良い研究の場となりました。指導主事からは今日の取組をさらに発展させるためには何が必要かということを主眼として、理念・理論から方法論にいたる示唆がありました。学力向上担当者や担当教科をはじめ、全教員は準備も含めて結構大変でしたが、研修を終えて「さあ、明日からの授業をがんばろう!」という思いを抱くことができ、実り多い研修でした。

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