一昨日は気温がかなり下がりましたが、昨日今日は過ごしやすい陽気となりました。
「これこそまさに三寒四温だなぁ」と思い、一応調べてみたら、
実は '三寒四温' というのは中国大陸の気候に由来し、
本来は春先ではなく冬に使う言葉なのだそうです。
ただ、いずれにせよ、寒くなったり暖かくなったりを繰り返すようになってくると、
いよいよ冬が終わり春が近づきつつあるのが分かります。
春といえば桜がまず思い浮かびます。
大阪もこの三連休で開花が予想されています。
その一方で、桜の前に散ってしまう花もあり、
例えば梅は桜に比べてかなり早く開花し、桜が満開になる頃には散ってしまっています。
実際、布施北高校に植わっている梅も、卒業式の頃にはきれいな花を咲かせていましたが、
今日見てみるともうほとんどが散ってしまっていました。
(左の写真が卒業式の日、右の写真が本日)
学問の神様として崇められている菅原道真は、大宰府に旅立つ際、自分の好きだった梅の木に
「私がいなくても春を忘れず、花を咲かせて香りを届けてくれ」という歌を詠んだと
伝えられています。
布施北高校の梅も、生徒が学校にいない中でも、
春を忘れずひっそりと花を咲かせ、そしてひっそりと散っていきました。
新しい技術が生まれて日々めまぐるしく変わっていく現代ですが、
花が咲き散っていくという自然の営みは、
平安時代から何も変わっていないのだなぁと実感させられました。