枚方支援学校では、キャリア教育の視点からも教育活動に取り組んでいます。
(キャリア教育は、「職業的な自立」という視点だけではありません。小学部・中学部・高等部を通して、「社会的な自立」「社会の中で自分の役割を果たす」などの視点で取り組んでいます。)
10月31日(水)に、高等部2年生の国語「青空グループ」において、詩の発表会を行いました。
まもなくやってくる社会生活を前にして、ここでいま一度自身の過去を振り返り、現在の姿を直視し、さらに将来の姿をイメージするための詩「わたしの物語」を作り、集大成として詩を発表することにしました。
また、自身の詩の発表だけではなく、発表会を見聞きし、他者の感情や体験等を知ることによって、自身の今後の人生にいかすという気持ちをもつことを目標としました。
詩「わたしの物語」を作るにあたり、まずは詩を作るための資料作りから始めました。資料は「幼少時代のわたし」「小学校時代のわたし」「中学校時代のわたし」「高校時代のわたし」「十年後のわたし」の5つとして、過去を思い出したり将来をイメージしたりしつつ記述しました。そして、これらの資料を元にして、詩「わたしの物語」を作りました。
そして、発表会当日。
発表会を行う教室にはたくさんの先生方が後ろに座り、発表者を見つめています。
発表者はみんなの前に立ち、マイクを握って発表するということで、緊張感が漂っていました。
そのような緊張感の中、発表者それぞれが自分の詩を発表しました。
全員が堂々と発表するとともに、自分自身を客観的に振り返り、また自身の将来の姿を意識した詩の一言にはすべて重みがあり、たいへん感動的なものでした。
一人ひとりの発表者には、大きな拍手が送られました。
それぞれの過去の出来事、現在の前向きな気持ちや葛藤、そして想像する将来のイメージを互いに知り、認め合うことで、自分らしい生き方を実現するための力になればと考えています。