今日の午前中に府教育委員会の方がお二人、本校の様子を見学に来られました。最初に私から学校の状況をご説明した後、それぞれ短時間ではありましたが１０クラスほど授業をご覧いただきました。私も府教委勤務時に多くの学校を訪問しましたが、見学するのはせいぜい３、４クラスで、これほど多くの授業を自由に見学できる学校はありませんでした。オープンマインドにあふれる生野高校の先生方と生徒たち、本当に素晴らしいですね。
午後から探究Ⅰ講演会その５，６が行われました。その５は「健康と福祉」をテーマに、海外青年協力隊員としてモンゴルで活動された作業療法士の清水さんがご講演くださいました。私は残念ながら２時から職員会議があったので最初のモンゴルの紹介しか聞くことはできませんでしたが、生徒たちは最後までお話を聞いてどんな感想を持ったのでしょうか。とても気になりますね。
職員会議が終わってからその６を見学に行きました。ここでのテーマは「飢餓」で、農芸高校の嶋先生がソマリアでのご自身の活動をもとにご講演くださいました。ソマリアで野菜作りに取り組まれたそうなのですが、もともと遊牧民族であるソマリアの人々は、「草（葉物野菜）はヤギが食べるもの」と言って、せっかく取れた野菜を食べてくれなかったとか。ソマリアの食文化の中に新しいものを持ち込む難しさを教えてくださいました。価値観はそれぞれでみんな違っていること、みんな違ってみんないいこと、 いろんなことに係ることの大切さ、いろんな人と知り合うことの大切さを教えてくださいました。
生野生の皆さん、前にも言いましたが、あなたの常識は他の国の人の常識ではないかもしれません。世界に出れば驚くことばかり、新しい発見がたくさんあります。そんな世界にたくさん触れてぜひ見聞を拡げてください。