今日は文化祭の代休ですが、ミラクルチャレンジ「高校ではできない分析化学実習～『化学発光』の実験及び分析」が大阪健康安全基盤研究所で行われましたので、少しだけ様子を見学に行きました。
9時50分に森ノ宮駅に集合し、駅のすぐそばにある大阪健康安全基盤研究所に移動、まずは研究所前で記念撮影しました。
所内に入って最初に衛生化学部食品化学課の山口課長様から、研究所について、保健所との役割の違いについて、実際の業務についてなど、非常に詳しくご説明いただきました。コロナウイルスへの対応や輸入食品の検査など、たいへん興味深いお話をたくさんお聞かせくださいました。
ご説明の後、実験室に移動してウオーミングアップを兼ねた楽しい実験「光る現象～化学発光」を二つご指導いただきました。指導してくださったのは中村様、北口様、宮本様のお三方です。
最初はルミノール反応、刑事ドラマでよく血痕を探すのに用いられている反応ですが、試薬が血痕と反応するため、この反応があると人血か人血以外かを判断する次の検査が困難になることを説明されていました。反応が起こる仕組みに合わせ、使われない理由もご説明くださいました。
血痕かどうかを調べる反応の1つに「ロイコマラカイトグリーン法」があるそうです。このロイコマラカイトグリーンはマラカイトグリーンの代謝物です。マラカイトグリーンは魚類の殺菌剤・駆虫剤として知られており、養殖魚へ使用されていましたが、発がん性が示唆されたことから、2005年8月に使用が禁止になりました。その物質が法医学的な場面で活用されるというのも大変興味深いお話ですね。
続いてはサイリウム、コンサートなんかでよく見る光る棒の原料に使われている物質です。工夫をすると発光が強くなったり、発光時間が長くなったりするとのこと。本校生のためにそんな大変な作業を行ってくださった指導員の先生の熱意にただただ感謝するばかりです。
ここでいったん休憩となりました。私は午後から用事があったのでここで失礼しましたが、午後からさらに本格的な実験・分析が行われる予定になっていました。なんでもこの研究所の中でも高額な機械も使わせていただけるとか仰っていましたが、またそのあたりについてはSSHのブログで紹介されるのを楽しみに待ちたいと思います。