現在、名古屋駅に着きました。東京駅から打ち続けていると、もう名古屋。新幹線は速いですね。
2日目の午後から、会場を東京都立王子総合高等学校に移して、令和6年度の全国総合学科高等学校長協会理事会・総会・研究協議会が行われました。総合学科を設置している高校は全国で377校あります。大阪からの出席は僅か3校でしたが、北海道から沖縄まで100名を超える校長が集まりました。
理事会に続き総会では議長を務めました。続く地区別協議会に入る前に、石川県立金沢北陵高等学校と石川県立七尾東雲高等学校の校長先生から、被災した時の状況や現状についての話がありました。決して報道では知り得ない内容で、前を向いて強く学校経営を行われている様子を知り、深く感銘を受けました。果たして私自身は背負うことができるのか、と自問しました。
地区別協議会では、近畿ブロックの学校が集まり、1月に行われる近畿地区教育研究大会(兵庫大会)の打ち合わせや情報交換がなされました。総合学科ならでは強みや課題について、府県は違えど共感できることも多いと感じました。
2日目は、研究協議全体会として、北海道室蘭東翔高等学校から「経営的視野に立った特色ある探究活動の推進」とテーマに発表がありました。北海道は函館から根室まで700km以上の距離があり、道内の出張も1泊しないとできないことや、管理職になると全道1区なので2~3年ごとに引っ越ししなければならず、教頭のなり手が少なくて定年退職した校長が教頭をしていることなど、大阪では考えにくいことがあることを知りました。
指導助言として、文部科学省初等中等教育局主任視学官の 田村 学 氏から総合学校の強みである「探究学習」について、定義づけの確認から目的と目標、期待できる成果、3年間を見通したプログラムの立て方など、ロジカルな根拠と実践事例を示しながら話されました。端的に極めて分かりやすくとても説得力がある助言でした。元々は小学校の先生をされていたとのこと、有難うございました。
研究協議会の締めくくりとして、「民間企業における人財育成とキャリア形成」のタイトルで、元日本航空株式会社執行委員人事本部長で現在は株式会社良知経営常務執行役員の 江利川 宗光 氏のご講演を聴きました。元の職場で非常に困難な時期を乗り越えられた経験をお聴きし、大企業も大きな困難に直面することがあり、学校現場よりもっと厳しい状況に陥ることがあることを知りました。貴重なお話を有難うございました。
まもなく新大阪です。有意義な3日間になりました。明日は久しぶりの今宮高校です(^^)/