今日は、阿波座駅近くにある江之子島文化芸術創造センターで開催されている「第75回大阪府高等学校美術・工芸展」へ行ってきました。
4階展示室に入ると受付に瀨島先生がいらっしゃいました。午前中学校で仕事をされた後、こちらに来られたとのこと、夏休みも先生方はハードスケジュールです。
入って直ぐの正面に、イラスト文芸部の2年大橋さんの作品「追懐」が展示されていました。淡い色味の優しく繊細な描画に込められているメッセージを強く感じました。
奥へ進むと、美術部の作品が展示されていました。50号3作と30号1作の4作品です。
なんともかわいい猫が行儀よくお座りをしてこちらを見つめています。よく観ると毛並みの細やかさや窓越しに見える背景の丁寧さに感心しました。表題は「また会いたい」、3年村上さんの作品です。
50号のキャンバスいっぱいに描かれた迫力満点の人物像、2年美術部部長三谷さんの「醜着」です。絵の少女の心の中にはどのような思いがあるのでしょう。さらりとした美しい髪に強ばった両手が対照的で、こちらを見つめる唯1つの瞳から発せられる視線がより強烈に飛び込んできます。こちらの作品は「優良賞」に入選しました。さすがです。おめでとうございます。
「境界人」とタイトルされた2年橋本の作品は、イチゴのショートケーキを素手で持ってかぶりつこうとする瞬間の、なんとも幸せそうな表情が愛らしい作品です。「境界人」とはこの場合どのような意味を表しているか聞きたくなりました。また教えてくださいね。ケーキは大好きなのですが、歳をとったせいか、十年ほど前から生クリームがお腹にさわるようになってしまい残念です。
2年浦本さんの「停滞中毒」です。この作品は最も高い「優秀賞」(特に高校生として優秀と評価される作品)を受賞しました。何人もの女性(おそらくすべて同一人物と思われます)が重なって腸のような光のない暗くぬめぬめとした管の中で詰まっているようです。高い画力で表現する技量に感心しました。何を伝えようとしたのか聞いてみたくなりました。おめでとうございます。
芸術活動は、これまで学んだことや経験してきたことの全てが創作の礎になります。一人ひとりの絵が異なるのは、誰1人として同じ人はいない、自分は世界で唯1人であることの証でもあります。だから芸術は素晴らしいし、その作品は多くの人の心を惹くのでしょう。これからも活動を続けてくださいね。見学させていただき有難うございました。