10月になりました。今日から2年生は2学期中間考査です。日頃の勉強の成果を存分に発揮してくださいね。
さて、今回は昨日(9/30)3時間めに見学した2,3年対象の学校設定科目「カウンセリング入門」の授業の紹介です。選択生徒は2,3年生25人、ソレイユの生徒も一緒に学んでいます。担当は長年お世話になっている特別非常勤講師の池田先生です。
今回のテーマは「アンガーマネジメント」です。アンガーマネジメントは、何があっても怒ってはいけないというものではなく、「怒り」は人間にとって大切な感情の一つで「怒り」の感情そのものを否定するのではなく、「怒り」によって生じる自分の言動が、後に後悔することのないように、自分で自分の「怒り」と上手に付き合う術を身に付けることだと、先生が仰いました。すなわち、怒る必要のあることは上手に怒れ、怒る必要のないことは怒らないようになることです。
先生は、怒りが生まれるメカニズムを分かりやすく図示して説明されました。「辛い、悲しい、苦しい、孤独感、怖い、眠い、疲れた、ストレス、心配、空腹、罪悪感、焦り、不安、嫌だ、打ちひしがれたetc.」このような心身の状態があるときに、「○○あるべき、○○するべき」といった「~べき」というところに思いが行くと、怒りのスイッチが入って、場合によっては後で後悔するような言動に走ることになる。そうならないように、気持ちを落ち着かせるヒントとして、①深呼吸する ②6秒数える ③ストレッチする ④タイムアウト(一旦その場所から離れる) の4つを例示してくれました。なるほど、「6秒間数える」は効果ありそうに感じます。
次に、無作為に決めた4~5人で班をつくり、日本アンガーマネジメント協会作成の「アンガーマネジメントカードゲーム」をしました。
このカードゲームがとてもよくできていて感動しました。ある事象が起こったときの自分の「怒り」のバロメーターがどの程度かお互い見せ合います。自分が出したカードより低いカードを出した人の考えや受け止め方等を聞き、楽しみながらアンガーマネジメントについて学べるようになっています。
実際にありそうな事象が書いてある52枚のカードを引きながら、「それは怒るよなぁ」、「それほど怒ることでもないなぁ」と、同じ事象でも人によって結構な差があることを知るいい学びになっていました。有難うございました。