2年生☆沖縄修学旅行②~2日め

※修学旅行の現地での様子は「28期修学旅行ブログ」に掲載されています(^^)/

 おはようございます。2年修学旅行は2日めの朝を迎えています。

 参加生徒や先生方も体調不良者はなく、恩納村のホテルみゆきハマバルリゾートにて元気に朝食を摂って、これからバスで大宜味村へ向かい、班に分かれてファームビジットを行います。

 

 大宜味村の方々と共に過ごす1日、その優しさに触れ、ぬくもりを感じながら、いっぱい楽しみ、たくさん学んでほしいと願っています。

 今日1日が、沖縄を知る最も大切な時間になりうるでしょう。簡単に言葉にはならない深い思いに気づき、感じることができればいいなと思っています。そのヒントになればと、栞に掲載していただいた巻頭言を転載しておきます。

 

 沖縄に思う     

「カーチーベー」...沖縄で夏の到来を告げる強い南風のことだ。沖縄でこの風が吹くと、およそ1か月後に大阪の梅雨が明けるという。何年振りの沖縄になるのだろうか。「いちゃりば家族」と全身の毛穴から滲み込んでくるほどに温かい村人達が懐かしい。また会いたい。

国道からの帰り道、海に向かう一面のさとうきび畑に風が吹く。ざわわざわわと何とも切ない音が透き通る青い空に舞い上がった。ここはただの島ではない。6月19日、今年もカーチーベーが沖縄の空を吹き抜けた。

 日本列島は実に広い。大阪から那覇まで1,200㎞、さらに400㎞以上も先に八重山の島々が広がる。オーシャンブルーの海原や亜熱帯の豊かな森、「海」「空」「光」「風」「水」「砂」「波」「音」「星」...琉球の島々が語る言葉は私たちを魅了し圧倒してやまない。

「私が自分を知る一切のものを学び得たのは野原や森の外気の中のことである(ロダン)」と言われる感覚が自ずと湧き出してくる体験をさせてあげたいーそれが「なぜ沖縄か」に対する答えである。

 沖縄本島の南端摩文仁の丘に「平和の礎」がある。世界の恒久平和を願い、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられたすべての人242,225名の名前が刻まれている。沖縄県出身者は149,658人、伝え聞く悲惨な戦史の中でも「醜さの極致」として特筆される激しい殺りくが行われた沖縄戦は民泊でお世話になる大宜味の人々も飲みこんだ。ここには想像を絶する悲しい歴史がある。

 生きるとは何か、豊かさとは何か。平和とは何か。ほんものの自然にどっぷりと浸かりながら、沖縄の人々がなぜこんなにも温かいのかを思い、人間の社会について考える。自分が生きる道を考える、終わりのない旅を始めること、ここに「なぜ沖縄か」に対するもう一つの答えがある。

 最後になりましたが、仲間と寝食を共にし、いっぱい学び、いっぱい遊び、体いっぱいに美ら海を満喫するこの旅が実現できますのも、保護者の皆さまのご理解と多大なるご支援があってのことと心より感謝申しあげます。生徒にとってかけがえのない旅になりますことを願います。

 天候にも恵まれました。生徒の皆さん、沖縄を満喫してくださいね(^^)/