シリーズ授業㉓~2,3年「点字入門」

 18日(金)4時間めに、学校設定教科「生命科学」の1つ、学校設定科目「点字入門」の授業に参加しました。生徒は6名、担当は特別非常勤講師の三上先生です。三上先生は幼少の頃に両眼の視力を失われましたが、兄弟の中で最も若い時から一人暮らしを始められたと聞きました。とてもポジティブで話を聴くほどに敬服するばかりです。いつも笑顔を絶やさず、生徒たちに楽しく丁寧に点字を教えてくださります。

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 前もって私が見学に来ることを知っていたようで、生徒たちが点字を打ってつくった「先生当てクイズ」をしてくれました。校長なら先生のことをよく知っているだろうということで、第1ヒントから第3ヒントまで示して、私がどの先生のことか当てられるか試されました。例えば「娘を溺愛している先生は?」というものです(^^)/

 次に、三上先生の補助として授業に入られている内藤先生も加わり弱視者用のカルタをしました。三上先生は点字だけでなく、視覚障害に関係するさまざまななことを教えてくださります。例えば、1冊の国語事典を点字用にすると、壁一面の大きな本棚が必要になることや、大阪メトロ御堂筋線の発車メロディの北行きと南行きの覚え方(きーたーきーたーきーたよ―)(みなみ・みなみ・みなみよー)など、とても勉強になります。

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 最後に、私も加わり4人対4人の2チームに分かれて、点字のしりとりリレーをしました。三上先生が出された言葉に続く3文字以上の言葉を点字でリレーし、アンカーまで間違わずに早くゴールした方が勝ちです。正誤の判定はもちろん三上先生です。

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 日本の点字は、たて3点、横2点の6点で構成されるマスで表します。例えば、6点すべてを打てば「め」になります。「め」がすべての点を打つのは、日本で点字が作られた時に「め」を通すという意味が込められたことを聞きました。

 点字はとても大切な「言語」の1つですが、指先の感覚で点の凸を正確に読み取るのは、とても難しく、簡単にできることではありません。「手話」とともにしっかりと覚えて使えるようになりたいものです。有難うございました。