10月22日(火)6時間めは3年選択授業「続世界史探究」を見学しました。担当は樋山先生、本時のテーマは「連ソ・容共・扶助工農」です。
第1次世界大戦から第2次世界大戦までの1920年代、どのような国際情勢の大きな変化の中で、いつ、どこで、どんなことが起きたか、それらにはどのような人物が深く関わっていたか、順序立てて詳しく学びながら、孫文が1923年に唱えた三大新政策である「連ソ・容共・扶助工農」がどのような時代背景の中で承認されたかを考えます。
孫文は中国国民党の指導者でありながら、支持基盤が全く異なる中国共産党をも受け入れ、ソ連と提携し、労働者・農民を支援するという政策は、民族の独立と統一を守るという一点で協力し合ったこととして、中国近現代史の中でとても重要であると言えるでしょう。
現在、国際情勢は年々深刻な状況に陥っているように感じます。日本も大きな影響を与えた1920年代を顧みると、何かとても恐ろしく不安な気持ちになり、とても心配です。「平和」とは反対の向きに進んでいるように思うのは私だけでしょうか。
歴史を学ぶことの大きな意義は、これから先の世の在り方を考える有効な根拠になり得ることだと思います。戦争は70年周期で繰り返すという言葉を聞いたことがあります。第二次世界大戦からもうすぐ80年、人間の平均寿命が延びたため、70年が80年周期になっただけならば、全力をあげて防がなければなりません。とても考えさせられる時間になりました。生徒たちも真剣に学んでいました。有難うございました。