昨日7日(木)1時間めに3年「リスニング・発音演習」の授業を見学しました。担当は永井先生です。
2022年1月実施の大学入試センター試験が共通テストに変わった際、英語について、「筆記200点・リスニング50点」から「リーディング100点・リスニング100点」に変わりました。また、センター試験では問題文は2回ずつ読まれていましたが、共通テストでは1回読みと2回読みの混在となりました。大学によって、リーディングとリスニングの配点比率を変えることができますので、リーディングとリスニングの比率を4:1や3:1のように高くする大学もありますが、1:1のままの大学もあり、また、同じ大学でも学部によって異なるところもある等、対応は様々ですが、いずれにせよ、受験生にとってリスニングの比重が高くなったと言えます。
本校では、その対策として学校設定科目「リスニング・発音演習」の講座(2単位)をつくり、生徒たちが学んでいます。
まずは、購入している対策問題集の問題文〈1~4〉を聴き、それぞれ後の設問に答えます。そして、すぐに隣の生徒とペアになって1分間で互いにどれだけ聴き取れたか確認します。
例えば令和5年度本試験の第1問は次のとおりです。インターネットで公開されていますので詳しくはそちらをご覧ください。
令和5年度 本試験の問題 | 独立行政法人 大学入試センター
https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/kakomondai/r5/r5_honshiken_mondai.html
○音声確認 これから音量を調節します。英語の音声を約30秒間流します。その間にあなたが聞きやすい音量に調節してください。この英語は,問題そのものではありませんので,内容を把握する必要はありません。音声の最後でイヤホンを外すよう指示します。指示があったら,すぐに外し,机の上に置いてください。それでは音量の調節を始めます。
M : We're almost at the top of the mountain.
W : Whew! I hope there's a nice view.
M : There's a view of the valley and a small lake. It's beautiful.
W : Great! I want to get a good picture.
M : It's such a nice morning. I'm sure the view will be clear.
W : Ah, here we are. Oh, no! Where's the valley?
M : There's too much fog. We can't see anything.
W : Well, let's have some lunch first. Maybe the fog will clear later.
M : OK. Let's do that.
W : What did you bring for lunch?
M : Oh, I thought you brought our lunch.
これで音量の調節は終わりです。この後,監督者の指示で試験を始めますが,音量は,試験の最中,いつでも調節できます。なお,次の再生ボタンも,「作動中ランプ」が光るまで長く押し続けるボタンですから注意してください。では,イヤホンを耳から外し,静かに机の上に置いてください。
○試験問題 これからリスニングテストを始めます。この試験では,聞き取る英語が2回流れる問題と1回流れる問題があります。第1問と第2問 は2回,第3問から第6問は1回です。なお,選択肢は音声ではなく,すべて問題冊子に印刷さ れています。では,始めます。4ページを開いてください。
第1問 第1問はAとBの二つの部分に分かれています。
第1問A 第1問Aは問1から問4までの4問です。英語を聞き,それぞれの内容と最もよく合っているものを,四つの選択肢(①~④)のうちから一つずつ選びなさい。
Question No. 1 W : Sam, the TV is too loud. I'm working. Can you close the door?
Question No. 2 W : I've already washed the bowl, but I haven't started cleaning the pan.
Question No. 3 W : Look at this postcard my uncle sent me from Canada.
Question No. 4 W : There are twenty students in the classroom, and two more will come after lunch.
これで第1問Aは終わりです。次の問題に進みます。
1分間のペアリングの後、先生が解答を伝え、答え合わせをします。次にもう一度聴きながら、先生が配られた日本語訳の穴埋めを聴きながら埋めていきます。
そして、先生がどこがポイントかを示しながら解説をします。先生の授業はほぼオール・イングリッシュで話されながらテンポよく進み、生徒はしっかりと付いていきます。
次に、再びペアになり、テキストを交互に音読しました。終わりの10分間は、ちょっと楽しい英単語ゲームです。スクリーンに映し出された英単語の正しいアクセントの位置を2択または4択で早押しで選びます。問題は20問、1問ごとに早く正答を答えた人から生徒のこの時間限りのハンドルネームの順位が映し出されます。
2択の問題は、「名前の法則(名詞は前、動詞は後にアクセントがある)」どおりの単語か否かの出題でした。生徒たちは大盛り上がり、楽しく効果的に学べる時間でした。有難うございました。