昨夜の雨は朝方には上がり、青空が広がってきました。週末の校内清掃のおかげで、正門からのアプローチや中庭、芸術の森、下足室などあちこちがすっきりと美しくなって気持ちいいです。
今日は、2年「生物」、3年「古文・漢文講読」、1年「英語コミュニケーションⅠ」を見学しました。全てを紹介できずにまた溜めてしまいそうです。授業見学は、私にとってどの授業も学び直しや、中には初めて学ぶ内容もあり、とても勉強になります。
1時間め、3階理科講義室で2年「生物」の授業を見学しました。生物は1年で「生物基礎」を全員必修科目として週2時間学び、2年生では理数系列の生徒が週2時間、さらに希望者は3年生で週4時間みっちり学習します。
この時間は、細胞の中でどのようにしてさまざまなタンパク質がねらいどおりに合成されていくのか、そのしくみをⅠ年で学んだことを深めて細かく正確に学んでいました。人間の1つの細胞の中には約2mにもなるDNAが入っています。ここにすべての遺伝情報、すなわち、身体の全ての細胞をつくる「設計図」が格納されています。
この膨大な「設計図」からつくりたいタンパク質の「設計図」だけを取り出して、完璧にコピーして細胞内の「タンパク質製造工場」に持ってくる過程がどのようになされているか――DNAの遺伝情報を写し取ってRNAが合成されるしくみ――を詳しく学んでいました。
私達生物の身体や組織をつくる細胞のしくみを知れば知るほど、その精巧さに驚愕します。RNAの合成、転写とスプライシングによる様々なタンパク質の合成など、感動するほかありません。本当に上手くできていますね。
授業の残り20分で、先生から週末にGoogle Classroomで配信された次の課題に取り組みました。
「転写のしくみについて、DNAが転写されてmRNAがつくられるまでの過程を、真核細胞を例に挙げて説明しよう。ただし、プロモーター、エキソン、mRNAは必ず文章に入れること。」
このような問いに対して、きちんと論理的に順序立てて端的に述べることができる表現力は、おもに数学の授業で養われるように思います。教科や科目は他の教科や科目と、さまざまな場面で重なり合って入ると実感します。
自分の身体を知る大切な時間になりました。生徒たちはとても熱心です。有難うございました(^^)/