今日は、午後から地学教室で教員対象の「地学基礎・教材実演会」が行われ、府下10名ほどの先生が集まりました。本研究会幹事の先生3名が講師として、大阪府高等学校地学教育研究会が発行している実習帳を用いた研修会を行いました。
この研修会は本校の生徒に直接関係するものではないので、代わりに地学教育に関係する花崗岩(御影石)のモニュメントが校内にあることを今日は紹介します(^^)/
玄関前からグラウンドへの入口の左側には昨日紹介した「定時制の鐘」がありますが、入口を挟んで右側に真四角の花崗岩のモニュメントがあります。よく見ると、方角が刻まれているのが分かります。地図上の真北や真南などの方角が正確に分かります。
さらによく見ると、地図の真北を指す「N」より少し西にずれた向きの矢印が刻まれていて、「MAG」と添えられているのが分かります。この矢印は「磁極の北」、すなわち正確な方位磁針が指す真北の向きを表しています。
方位磁針が指す、地図上の真北からのずれの角度を「偏角」といい、大阪では西に6.5°ずれています。偏角の大きさは場所によって異なっているので、登山の際などには予めその場所の偏角を知っておくのがいいでしょう。
学校にこのようなモニュメントがあるのは、そうはないだろうと思います。これは、本校の理科教育を牽引し、運営委員を歴任される等、長年にわたり本校を支えられ、また、地学教育研究会事務局長としても労を惜しまず務められた松本靜雄先生のご尽力で設置されました。残念ながら昨年の春に他界されてしまいましたが、旧校舎から現在の校舎にスムーズに引っ越しできたのも、松本先生のおかげだと聞くなど、この学び舎には先生の功績がたくさん残っています。校庭の隅に静かに佇む花崗岩のモニュメント、ずっと大切にしていたいものです。