3月に入って急に暖かくなったかと思うやいなや、一変して今日は東京で雪模様になるほどです。昨日の東京の最高気温は22.1℃を記録しまhしたが、現在は1.8℃まで下がっているとのこと、これから明日にかけて雪が積もる予報が出ています。
大阪は関東ほどではありませんが、3月1日(土)は陽射しもあって日中は18.2℃まで上がり、麗らかな南寄りの春風に誘われてついつい散歩、こんな感じでいい気分でした。
ところが、昨日から雨がちになり、桃の節句の今日は丸一日雨模様で最高気温も12.2℃に留まり、冷たい北風が吹いていました。
どうしてそんな極端なことになったのかは、天気図を見れば「なるほど」です。
【下図は「気象庁天気図」https://www.jma.go.jp/bosai/weather_map/ より抜粋
上から「3月1日12:00天気図」「3月3日12:00天気図」「3月5日9:00の予想天気図」】
全国的に気温が上昇した3月1日はご覧のとおり太平洋上の高気圧が張り出して本州を覆っています。風は、ざっくり言うと、高気圧から低気圧あるいは前線に向かって吹きますので、南の暖かい空気が入ってきたことが分かります。
ところが、今日の12時は本州のすぐ南に停滞前線があって、大陸の高気圧からの冷たい北風が前線に向かって吹き抜けているのが分かります。今日の雨は、この前線上で冷たい空気と南側の暖かい空気とがぶつかり合って降ったものです。東京が一気に寒くなったのも分かる天気図ですね。
気象庁は2日程度先の予想天気図も毎回更新し、ホームページで公開されています。今夜のニュース番組の天気予報のコーナーでは、「3月5日(水)朝の東京は雪化粧になっているかも」とのことでした。5日(水)午前9時の予想天気図を見ると、本州の南側を西から東へと通過する「南岸低気圧」がちょうど本州に最接近しています。南岸低気圧は、大陸から日本海を通ってやって来た冷たい湿った風を吹き寄せ、荒れ模様の天気をもたらします。あまりに典型的な天気図でしたので、掲載しました。
今回は、まだ強い大陸の高気圧の勢力に押されて、低気圧は日本の南岸を通過しますが、徐々に高気圧の勢力が弱まり、低気圧が日本海を通過するようになると、日本列島は南から暖かい風が吹き抜け、気温が一気に上昇します。
立春から春分までの間に初めて吹く秒速8メートル以上の南寄りの風を「春一番」と呼ばれていますが、そろそろ「春一番」が吹く頃にもなってきました。
この時季は、今回のように温かい日と寒い日が繰り返されるので、三寒四温と呼ばれています。気温の急激な変化で、体調を崩さないようにしたいものです。
何やら今日は、地学の授業のようになってしまいました(笑) いずれにせよ、暖かい春が待ち遠しいですね。