万博会場の大阪ヘルスケアパビリオン・リボーンステージ等にて開催されている「府立学校万博学園祭」に、本日午後6時半頃から本校能楽部の5人が出演しました。
夕刻、会場内はまだまだたくさんの人で賑わっていました。ステージにはいろいろな府立学校からバラエティに富んだ演目がラインアップしています。フォークソング、ジャズ、日本舞踊、ジャグリング、スピーチ、漫才、ヒーローショーと個性豊かです。
本校の能楽部も府立学校唯一の部活動。2年3人、1年2人の計5人で日々稽古に励んでいます。師匠は宝生流シテ方の石黒実都先生、ご厚意で長年に渡りご指導くださっています。
いよいよ5人が登場しました。はじめに、披露する演目とその説明を日本語と英語でしました。流暢な英語は発音も美しく、堂々としていてとても立派でした。
ステージは、「鶴亀」「鞍馬天狗」「竹生島」「土蜘」をメドレーで一気にお見せするという趣向です。まずは、1年S.T.さんによる「鶴亀」、軽快な鶴亀の舞に動かされて皇帝自身も舞い出すところなど、一分の隙もなくお見事です。
続いて、2年T.R.さんによる「鞍馬天狗」、鞍馬の大天狗に兵法を学ぶ牛若丸の変化に富んだ舞は、威風堂々としていて迫力ある美しさを感じ、感服しました。
続いて、1年Y.K.さんによる「竹生島」、軽やかなテンポで小気味よく、また、一方の脚を大きく上げてもブレることなく、登場する天女や龍神の舞も見事に演じていました。
最後は、2年U.M.さんと2年T.Y.さんによる「土蜘」です。病に伏せる源頼光のもとへ現れ、千筋の糸を放つ土蜘と頼光との一戦が華やかで動きも大きく見所満載で、決して簡単ではないのですが、完璧でした。
本番で、大勢の観客が観る中、4つの演目を難しいメドレーで演じ切った5人は、会心のパフォーマンスでお見事でした。
部員達も会心の出来栄えに満足そうでした。石黒先生や、能楽部を立ち上げ長年顧問をしてくださっている青木先生も褒められていました。素晴らしい演技を有難うございました。
帰る頃には空は茜から薄紫へと変わっていました。いつの間にか太陽が沈むのが早くなりました。まだまだ暑い日が続きそうですが、秋はもうすぐそこまでやって来たかのように感じました。
このような生徒が参加する機会を作ってくださったスタッフの方々に感謝申しあげます。有難うございました。