白露のころ

 今高祭が終わってひと段落、白露のころを迎えています。朝夕、草の葉に露が宿るようになる頃の意ですが、まだそれほどまで季節が進んだようには感じません。

 白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける  文屋 朝康

 白露といえば、百人一首にも載っているこの歌を思い出します。歌人は日の出間もない秋の野に立っているのでしょうか。あちらこちらの草の葉に宿った無数の露が、朝の光を浴びて白く輝き、強めの秋風が吹くたびに、まるで、つなぎ留められていない真珠のように乱れ動くさまを詠んでいるようで、自分も同じような光景を見てみたいと思ったものです。

 最近、日没が早くなったと感じることが多くなりました。いつも間にか近くの水稲もたわわに実をつけています。

 今日から7時間授業も始まりました。心機一転、気を入れ替えて実りの多い秋にしてください。