本日6限、1年生を対象に、大阪大学大学院 医学系研究科 保健学専攻 生体物理工学講座 放射線治療生物学研究室の高橋 豊 教授を講師にお招きし、体育館にて「がん教育」を行いました。
高橋先生は放射線治療のエキスパートで、大学病院で多くのがん患者に放射線治療を行われた経験をお持ちで、現在は主に大学院で教鞭をとられています。
始業前に放送で「スマホを持ってくるように」との連絡が入りました。高橋教授は早速生徒にQRコードを提示して、次の質問に答えるように伝えられました。
〇放射線治療が手術に匹敵する根治療法になるがんは何だと思いますか?
①前立腺癌 ②子宮頸癌 ③早期肺癌 ④手術と匹敵する癌はない ⑤そもそも放射線は危険
生徒の回答は、③早期肺癌が最も多く、教授も「そのとおりですが、前立腺癌や子宮頸癌も根治する場合がある」と仰いました。放射線治療は日進月歩でどんどん進んでいるようです。
がん教育は、1,2年次で学習する「保健」の教科書にも掲載され、保健体育の先生方が授業で行われています。生徒達は、生涯でおよそ2人に1人は何かしらの癌にかかることや、癌の特徴と早期発見の重要性、最先端治療の最前線などを学びますが、さらに癌治療の最前線で従事されている方から学び理解を深めています。
高橋教授は、発症する部位によって、5年生存率が大きく異なること(前立腺99%、膵臓9%など)、癌は非常に巧妙な手口で身体に悪さをすること(遺伝子変異の蓄積、制御不能な増殖、血管新生、再発・遠隔変異など)について話されました。
その後、放射線治療の最前線について話され、医学系や歯学系だけでなく、工学系や理学系の人材も必要だと話されました。
高橋先生、有難うございました。