今日から明日を除く14日までの4日間は、共生推進教室(ソレイユ)の授業を対象にした公開授業週間です。初日の今日から早速、中学校や他校の高校の先生方が来られました。
また、今日は6時間めに英語科の永井先生が担当する3年学校設定科目「リスニング発音演習」の公開研究授業が行われ、多くの先生方が来られました。


この授業の指導の最大の目標は、大学共通テスト「英語リスニング」の形式の問題に慣れ、問題が解けるようになることで、⓵正確な聞き取りと情報整理(音声を正確に聞き取り、聞き取った情報を他の表現に言い換えることができる)、②先読みと予測(音声が流れる前に設問を読み、内容を予測することができる。動詞や場所、時系列の表現に注意し、何を聞き取るべきかを瞬時に判断することができる)、③図表やグラフの読み取り(図表やワークシートなどを正しく読み取り、聞き取った情報と照らし合わせて判断することができる)、④語彙・表現・文法(同義語・他の表現・別の文法で置き換えることができる)、⑤発音・アクセント(リスニングに欠かすことができない発音のメカニズム・アクセントの位置を理解することができる)、⑥集中力(長い英文を聞き続けることができる)、を1年間の授業を通してできるようにと、毎50分の中に様々な創意工夫がなされています。


私は英語の教員ではないので、的を得ているか分かりませんが、この授業の特長として印象に残ったことを以下に書き並べてみました。
⓵オールイングリッシュで授業が進められていること
②リスニング力をつけるために、「聞く」だけでなく、正しい発音で「話す」ができるように、音素のレベルで正確な発音指導をしていること
③DX加速化推進事業で整備した食堂で、ICTの機能を十分に活用していること
④オンラインでネイティブと繋がり、リアルな英会話を成立させようとしていること
リアルな英会話ができるようになるには、英語を英語の語順で理解する処理速度を劇的に高める必要があります。上の4点はすべてそのためになされているとも言えるでしょう。

後半、ボランティアでこの授業に協力してくださっているフィリピンで英語講師をされているJaivesさんとオンラインで繋がりました。このクラスはJaivesさんと繋がるのは3回目だそうです。今日はスマホをテーマに、フィリピンのスマホ事情について訊いたり、教えてもらったりしました。Jaivesさん有難うございました。

公開授業後、場所を新自彊会館に移して研究協議が行われました。見学してくださった他の高校や中学校の先生方の多くのご出席をいただき、永井先生から本時についての説明があり、質疑応答や意見交換がなされました。Jaivesさんに授業に入ってもらうまでに、永井先生は細やかな準備を時間をかけてたくさんされたことを知りました。結びに、大阪府教育センター指導主事の城台様から指導助言をいただきました。有難うございました。
本校で学んだ生徒が、生きた英語を自由に使いこなせる人になって、未来の社会を心豊かに過ごして欲しいと願っています。