11月11日(火)~16日(日)の6日間、大阪市立美術館天王寺ギャラリーにて、「第46回大阪府高等学校芸術文化祭書道部門」の展示会が開催され、多数の応募の中から選ばれた作品が展示され、本校書画部3名の作品も展示されました。さすが書画部、素晴らしい作品です。

2年A.Y.さん「臨 米芾蜀素帖」
北宋時代の書家で、「宋の四大家」の一人である米芾(べいふつ)が1088年に書いたと言われている蜀素帖は、8首の漢詩から構成されています。字体は特徴的な前傾姿勢で、太細や疎密の変化に富んでいることや、起筆の使い分け(露鋒と蔵鋒)の良い手本として、数多く写本がなされてきました。
宋の四大家である米芾の臨書はよくなされますが、決して簡単ではないはずです。A.Y.さんはとても上手に書かれました。お見事です。

2年M.K.さん「蜀都赋」
旧字体の画数が多く難しい字を、バランスよく躍動感のある作品に仕上げられています。若竹が書の瑞々しさをさらに引き出しているように感じました。

1年M.H.さん「高野切第三種」
1年生の「言語文化」の授業で、ちょうど「土佐日記」を学習し始めているところです。紀貫之が主たる編者となって編纂された「古今和歌集」の写本の「高野切第三種」の作品です。第三種は誰による写本か分かりませんが、静かさや厳正さの中に、高雅でありながら若々しく軽妙さが表現された、見事な仮名文字です。まだ1年生ですが、これだけ素晴らしい作品が書けるM.H.さんの今後が楽しみです。
3名とも素晴らしい作品でした。有難うございました。