6月13日(火)大和大学において、教育学部4年生対象の教職科目『重複障害教育総論』で、本校情報教育部長が特別支援教育におけるICT活用をテーマとした出前授業を行いました。現場の教員の視点から見たICTの実践事例の講義と教材実演を扱うこの試みも今回で3年目を迎えました。
前半は、GIGAスクール構想と特別支援教育との関係のでキーワードとなる『個別最適化』についての解説や、肢体不自由・重複障がい児がICTを活用するうえで重要となる『フィッティング』に用いるアクセシビリティスイッチ等の様々な支援機器の紹介、本校でのICTを活用した実践事例について動画を交えて紹介しました。
後半は教材実演で、本校の授業で実際に使用しているスイッチ教材(乾電池駆動の動物や電車の玩具)や視線入力装置など持参したものを、学生のみなさんに実際に体験をしてもらいました。
受講した学生からは
「支援学校での教育実習前にICT活用について具体的に知ることができて良かった。」
「子どもをICTに適応させるのではなく、子どもの実態や指導のねらいに応じてICTを選んで使うことを心掛けたい。」
「教員による支援の幅や子どもたちの経験の幅を広げるためにも、ICT活用についてもっと学んでおこうと思った。」
「ICT機器を学習教材にとり入れて、子どもたちが「できた」と感じる瞬間をたくさん作って行きたい。」
などポジティブな感想が多く寄せられ、今回の授業で学生たちに伝えたかった事がしっかりと伝わっていることが確認できました。
今回の出前授業がこれから教員採用試験に臨む学生たちにとって、ICT活用の側面から特別支援教育への理解を深める機会となれば幸いです。今後も様々な実践や大阪府のめざす教育について伝えていくことで、次世代の大阪の支援教育を担う人材の育成に貢献できるような活動を展開していきたいと考えています。