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21 令和元年度「大阪府立堺上高等学校」文化祭を開催しました。

令和に入って、初めての本校の文化祭を開催しました。昨年度は天候が危ぶまれたのですが、今年度は朝から快晴に恵まれて、明るい太陽光がさんさんと照る気候のなか、様々な取り組みや企画にあふれた文化祭が始まりました。まずは見って回った印象を簡単に記します。

ステージでは、合唱部、ライフスポーツ女子、ダンス部のパフォーマンスを観ました。合唱部の『K&Pが僕の力になる』ではかわいらしいダンスを交えて、今回も透明感のある歌声を館内に美しく響かせていました。ライフスポーツ選択生徒による『team.ライフスポーツ女子』では授業担当の教員もまじえた全員が生き生きと楽しそうな表情で踊っているのが印象的でした。客席からもたくさんの応援の声が飛んでいました。ダンス部のパフォーマンスでは体のキレやリズム感などのダンスに関わる部分はもちろんのこと、それ以外の所作でもさすがに全国大会に出場しただけのレベルに達していると改めて実感した次第です。その全国大会でも踊ったダンスの文化祭バージョンがやはり圧倒的な迫力で観客を深く魅了していたと思います。

校舎内の飲食店では流行のタピオカなど早くから行列ができているところもありました。試食の感想ではどのメニューも限られた条件と予算内で工夫が凝らされていて、とてもおいしかったです。もっと食べたいと思ったのですが、完売状態になっているクラスがありました。店の様子もそれぞれのメニューにふさわしい飲食店の雰囲気を出そうという内装になっていたと思います。

映像をはじめとする企画や室内イベントも回ったのですが、ちょっと気をつけてよく見てみると、細部になるほどと思わせるような意匠が凝らしてあったりして、楽しませてもらいました。担任とクラス生徒が共同で取り組んだ手作り感満載のビデオ作品もありましたし、幼い子どもたちが喜んでスーパーボールすくいに夢中になったりしていました。モナリザの垂れ幕など、近づいてみると小さな写真でびっしりと構成されていて、丁寧なモザイクアートになっていました。また、文化部の取組もそれぞれよかったと思います。文芸部は今年度は活字作品を3作販売していました。漫画冊子も含めて4冊とも買いましたので、読むのが楽しみです。書道も個性的な作品がたくさん並んでいました。筆勢に迫力のある作品が目につく印象でした。大作もあってよかったと思います。美術部ではイメージ性の豊かな作品5点が展示されていました。心の内面と外面の対照を2羽の鳥に象徴させたような作品、時空をめぐるストーリーを直感させながらも下部に配置された赤い彼岸花により深い何かを感じさせる作品、稲荷神社の鳥居とその眷属であるキツネのキュートなまなざしが印象的な作品、生と死の世界とAIが同居する現代社会をコンセプトにした独自の表現をしている作品、エジプト独特の壁画世界と現代のアニメがコラボして猫の豊かな表情を描いた作品。すべての作品を絵葉書サイズに印刷したものを購入したので、校長室に飾っておこうと思います。コンピューター部ではドローンを実際に目の前で飛ばしてもらいました。華道部の作品もそれぞれよかったと思いますが、中でも共同制作による作品が清潔感と美しさを兼ね備えていてとても印象に残っています。

今年度も同窓会とPTAの皆様に参加して、行事を盛り上げていただきました。同窓会の茶席などせっかくの機会ですからもっと多くの生徒に経験してほしいところです。決められた所作を無心に近い状態で心落ち着かせて淡々と行いながら、おいしい菓子と茶をいただく。私も少し修業したのですが、これは奥の深い世界です。PTAの方々にもたくさん参加のうえ、パンやおにぎり、飲み物などを販売していただきました。保護者の代表が自分たちの学校行事に加わって、飲食物を楽しく懸命に販売してくれていることを生徒たちが感じること自体に大きな意義があると私は考えています。同窓会とPTAの皆様、ご多忙のなかをどうもありがとうございました。