27 PTAの一日研修に行ってきました

10月19日(土)にNHK朝の連続ドラマ「スカーレット」の舞台になっている滋賀県の甲賀市にある信楽を一日研修で訪ねました。スカーレットとは信楽焼の象徴である緋色のことをさすそうです。週間天気予報ではこの土曜日はずっと日中の雨天が伝えられていたので、せっかくなのにと思っていたのですが、出発から帰宅するまで結局一度も傘を開くことなく終えることができました。(たくさんの「たぬき」の置物がすでにカサ(笠)をかけて出迎えてくれたおかげでしょうか。バスに乗っていたり、食事をしたりしている時には強い雨が降っているのに、そとを移動する時にはやんでくれたので不思議な感じでした。)

向かう車中では、PTA会長と校長の挨拶から始まりました。私のほうからは、「信楽 ちょこっと民俗学」と称して、用意したプリントで「しがらき」の地名由来と「たぬき」の置物の縁起のよさなどについて少し紹介させてもらいました。それから全員で自己紹介をして参加者が互いのことを知り合った後、係の進路委員の保護者の方が、到着時間当てクイズなどの様々な楽しいクイズをしてくださり、大いに車中が盛り上がりました。

京滋バイパスが大混雑で渋滞していましたので、到着まで2時間20分ほどかかりましたが、陶芸村本店に到着しました。そこでは、陶器づくりの体験をしました。思ったよりも大きめの粘土で皿を作るのですが、「絵心」のある保護者の方ばかりで、店の方も感心するほど早い時間でレベルの高い作品を皆さん熱心に作っていらっしゃいました。

そこから10分ほどの陶芸村国道店でお待ちかねの昼食をとりました。近江牛など地元の名産の食材をふんだんに使った美味しい料理にみなさん舌鼓をうたれていたと思います。そこでも楽しく歓談した後、売店コーナーで信楽焼の土産をみました。ラグビーボールを持ったたぬき(昨日残念ながら負けてしまいましたが)や阪神タイガース優勝の応援グッズをもったたぬきなど本当に様々な表情のたぬきの置物があり、見ているだけで楽しくなりました。保護者の方々もお土産をたくさん購入されていました。

最後に滋賀県で創業100年を越えている酒蔵「美冨久(みふく)酒蔵」を訪れました。当酒蔵の歴史やなぜ美味い酒ができるのかについての理由について、案内の店の方が丁寧に説明してくださり、参加者も真剣に耳を傾けて日本が世界に誇る食文化について学ぶことができたと思います。大量生産ではない、手づくり感があふれたこういうところを訪れますと、これからも何を大切にしていく必要があるのかを改めて認識するしだいです。手づくりの老舗がひとつなくなるということは、日本からひとつのかけがえのない味が失われるということです。一度失われたものは二度と同じ味では復活させることができないでしょう。こういう文化を大切にして、これからの人たちに一つでも個性的で美味しい味を残していくのも、現代のわれわれの大切な役割です。保護者の方々は、あれがいい、これがおいしそうと、ここでも楽しくたくさんの土産を購入されていました。

帰路は思ったよりも道路が空いていて、2時間かかることなく、学校に戻ることができました。係を担当していただいた、進路委員のみなさん、お世話になり、ありがとうございました。おかげさまで大変楽しい研修体験になりました。会長様をはじめ、参加していただいた方々もありがとうございました。