57 情報を整理して考える力について

現代が「情報化社会」だと言われて久しい感じがするようになってきました。この言葉に慣れてしまって、かえって我々がこれまでに人間社会が経験したことのない情報量に囲まれて生活しているということを忘れてしまいがちです。人間の様々な受容能力は限られているのに対し、情報量は増え続けています。そこで、AIの発展に大きな期待がかけられているわけですが、一定の選別はされるにせよ、最終的には個々の人間が情報についての判断をしなければならない状況は変わらないでしょう。

新しい指導要領の教科「情報」の「目標」には次のような言葉が入っています。「情報と情報技術を適切に活用するとともに、情報社会に主体的に参画する態度を養う。」

主体的になって情報社会にのぞんでいくような態度を育てる、ということがとても大切だと思います。情報量が多いと、それをさばくのに精一杯になり、ともすれば主体的に判断していく姿勢が奪われると思うからです。そうならないために、情報や関係する技術を適切に扱う能力を身につけることが必要になる。たとえば、その技術は自然に覚えていけるレベルではありません。目標をしっかりと意識して、学ばなければなりません。これからの時代をになっていく堺上高校の生徒にも自分で情報を整理して、それについて考える力を身につけてほしいと思います。

新しい感染症について、このブログでもふれてきていますが、本当に様々な情報が飛びかっています。わからない部分も多いので、情報の取捨選択は本当に難しいですが、大阪府のホームページに掲載されている関連情報は府内の状況について、随時更新されているようで、28日付でも更新されていました。他に、大阪健康安全基盤研究所のホームページにも関連した情報が載っています。