58 本格的に寒くなる予報

先週末あたりから、今週の半ばにこの冬一番の寒い空気が日本列島に入ってくるという予報が出始めていました。ちょうど、この木曜日は2年生のスポーツ大会が予定されているので、天気予報を見ては気がかりになる状態が続いています。寒くなると抵抗力も落ちるので、個人のレベルでも集団のレベルでも、暖冬でそれほどの猛威をここまでふるっていないインフルエンザや別の病気のことなども心配しなければなりません。記録的に暖かかった1月と同じようには2月はいかない可能性が高いでしょうから、上高生たちにもしっかりと体調を管理する努力をしてほしいと思います。いろいろなことに参加できないのはつらいですからね。

先週の木曜日に行われた1年生のスポーツ大会では、ドッジボールで大いに盛り上がって明るい表情を見せる生徒たちの様子を見て、うれしく思いました。教員になり、生徒のスポーツ大会を見るたびに、自分の高校時代のスポーツ大会のことを思い出します。理由は覚えていないのですが、3年生の時のスポーツ大会は見学していました。1、2年生の大会が楽しかった記憶があるだけに、しょげて観戦していたように思います。クラスの女子たちが「出ないの?」と声をかけてくれるのも情けなく感じたしだいです。

その前に中学2年生のときには大きく体調を崩すことがあって、約半年間ほど体育大会などの行事にほとんど参加できなかったということもありました。いわゆる「おかゆさん」(粥)しか口にできず、自分の足ではしっかりと長い距離を歩けないので、その粥をホットジャーに入れて、しばらく親に送り迎えをしてもらっていました。今は様々なサプリがありますが、あの頃は手に入りにくかったでしょうから、しっかりとした食事ができずに栄養不足になり、夕方以降は体に力が入りませんでした。勉強も思うようにできず、体育の授業も見学が続きました。朝、昼、夕の粥もつらいのですが、友達がみんなおいしそうに弁当を食べているのに自分だけが粥をすすっているのが情けなかった思い出があります。

そういうことがないのに越したことはないのでしょうが、あの時の経験があるからこそ、教員になってから、様々な事情で行事に参加できない生徒の気持ちにもできるだけ寄り添おうと思えたのではないか、と現在は考えるようにしています。気持ちはとても大切ですが、それだけでは教育はできないのもたしかです。それと教員としての客観的な状況判断をあわせて、その時の事態に対応していくことが必要になります。