ようやく終業式を迎えることができました

4月から今日まで、たくさんの人が、様々な面で我慢を強いられ、たくさんの努力をしてきました。まずは、今日という日を迎えられたことを嬉しく思います。そして思うようにできない中で精一杯頑張ってくれた生徒や本校職員に心から感謝しています。

生徒の顔を見ながら話しをしたいところですが、マイクの向こうに真剣に聞いてくれる生徒たちのことを想像しながら放送による終業式を行いました。

式辞では、次の3つのことを伝えました。

一つめは「具体的な目標を持つ」、二つめは「目の前のことを着実にやっていく」、三つめは「思いやりと感謝の気持ちを持つ」ということです。こういう先が見通せない時代だからこそ私自身大切だと感じていることです。

さて、私が初めて本格的な登山をしたのは高校2年生の時でしたが、そのとき、恩師の先生がおっしゃった言葉を今も忘れることができません。「見えない頂上ばかり見ていると嫌になってしまうことがあるかもしれないが、一歩ずつ足元を見ながら着実に歩みを進めていくと、自分が前に進んでいることを実感できる。そして、必ずいつか頂上に到達する。」

「目の前のことを一つずつ着実にやっていく」ことは、時間を丁寧に過ごすことに、そして結果として充実した人生を送れることにつながるのではと感じています。

自分の進路がどうなるか心配でも、勉強して自分の実力をつけておくことは、今できることです。先を見てばかりいると不安になることもありますが、まずは目の前のことをコツコツとやっていきましょう。