1月15日(火) 耐寒訓練の準備

 1月14日(祝)の成人式の日は、全国の多くの地域が雪に見舞われました。近畿地方南部の山岳・丘陵地域では、南岸低気圧の影響で水分を多く含んだ雪が降り積もりました。

 2月8日(金)には、狭山高校1年生が耐寒訓練で岩湧山に登ります。900m足らずの山とはいえ、冬山です。私は、八甲田山系青森県側のふもとで勤務した経験があり、冬山の怖さは、身にしみてわかっているつもりです。それだけに、今回の耐寒訓練には入念な準備が必要であると感じています。

 生徒には、教員の指示通りの装備(携行品を含む)をさせ、確認すること。体調管理をさせ、不安を抱えたまま登らせないこと。道に迷わない方策をとること。通信連絡手段と方法を確立すること。時間通り、歩行速度を守らせる方策をとること。万が一の場合の搬送経路と搬送手段を確立すること。天候により選択できる、平易なルートに至るまでの複数案を作成すること。最悪の場合を想定した野営準備をすること等、数え上げればきりがありません。

 今回のコースは、往復ではなく周回コースです。8名編成の班が40班あり、男女混成チームです。出発の時間差が30分以上あり、休憩を入れて約6時間のコースです。とても難しいことに挑戦しようとしています。1年前からの計画なので、学年団の先生方の意気込みを強く感じますが、生徒たちに達成感を味あわせ、訓練を成功させるためには、徹底的な準備が必要です。最も大切なのは、天候の読みだと考えますが、高校生300名以上を連れて、「想定外だった」という言葉は絶対に許されないのです。

 昨年4月から、この狭山高校で校長を務めていますが、これまでで一番心血を注ぐ場面であると考えています。12月に1回教員が下見し、1月26日(土)、2月2日(土)には私を含め教員が下見に出かけます。天候によっては、「あきらめる勇気」が最も求められます。雨もさることながら、雪は曲者です。湿気の多い雪は、装備が完全でないと低体温を招き、体力を一気に消耗させます。"生命"が最も大切、何よりも安全第一で臨みたいと考えています。