8月15日(木) 8月15日にふさわしいツアー

 1学期の終業式で、生徒たちに、「夏休みにしかできない経験をしましょう」と声をかけましたが、私もわずかな盆休みを利用して日帰りバスツアーに申し込みました。「奈良大文字送り火鑑賞」というツアーで、なかなかハードなものでしたが、とても貴重な経験ができました。

 第2の人生を始めるに当たり、関西に戻り、嫁ぎ先の奈良に住み始めましたが、奈良のことをあまり知らないので、時々バスツアーを利用して奈良のことを学ぼうと思っています。今回は家族ぐるみで参加しました。

 朝8時半に出発し、大文字の大の字がある高円山に登り、火床の見学をしました。普段は見ることのできないものです。夜の慰霊祭が始まり、大文字に点火され「大」の字が浮き上がる時には、朝のうちに山に登り現地を見ただけに、感慨深いものがありました。慰霊祭は、最初、春日大社の神官による神式で行われ、その後、東大寺管主はじめ30名の僧侶による仏式で行われる、珍しい儀式でした。午後訪れた国際奈良学セミナーハウスでの墨の絵付け、大安寺及び護国神社での拝観と講話、すべての代表者が奈良大文字保存会のメンバーであり、奈良県の幕末以降の戦没者約3万柱の慰霊のためのツアーであったわけです。遺族の方々のあとに焼香をさせていただきました。