8月10日(土)  市民のつどい

 8月10日(土)、「平和を考える市民のつどい2013」という大阪狭山市、人権協会、教育委員会が主催する行事に参加しました。狭山高校校長として紹介していただきました。式典の後は、第3中学校吹奏楽部の演奏があり、真打は笑福亭鶴笑さんの講談落語でした。

 鶴笑さんは、「国境なき医師団」ならぬ「国境なき芸能団」を結成し、世界各国に拠点を移し、活動を続けているとのこと。本日は、特にイラン国境近くのイラク東部の避難民キャンプを訪問した時の様子を、映像を交えて紹介してくださいました。とても一般人が行くことのできないイラクに、勇敢にも"笑いを届け、地上に平和を取り戻す"という使命のもとに、覚悟を決めて5名で乗り込んだそうです。言葉も通じない危険と隣り合わせのところに、いわば裸一貫で突入するわけですから大した度胸です。

 映像を見てわかりましたが、人を楽しませる、笑顔にさせるツールを持っていれば、そして笑顔になってもらおうと思う気持ちがあれば、必ず通じるということです。まず子供たちが寄ってきて盛り上がり、それを見た大人たちが引き込まれていくといった次第です。もちろん、お手製の人形を使った落語であり、切り絵、手品、似顔絵等、人々を和ませるツールをいっぱい持っているプロ集団だからこそできるのだと思います。

 「平和のために、何ができるか」ということを極めたアイデアだなあ、と感心しました。私も以前、平和のために働いてきましたが、新たなアプローチを見せていただきました。