11月5日(火) 柴島高校の取組み

 人権に関する校長研修が行われました。予定されていた講師が急に来られなくなり、ピンチ・ヒッターで柴島高校の校長が話されました。私は大阪に来るまで、"くにじま"とは読めませんでした。大阪にも時々読み方の難しい地名があります。

 柴島高校では、新入生を迎える4月に「学校開き」という行事を行うそうです。生徒会が企画する全校集会で、3年生と2年生の代表が新入生に対し自分の生い立ちや悩みを吐露するのです。自分は同和地区の出身であるとか、両親は離婚して母親はフィリピンに帰ってしまったとか、親から虐待を受けてきたとか・・・・様々な普通は言いたくないことを語るわけです。そして、その数日後に1年生のHR合宿が行われ、宿泊の夜には各クラスで自らを語り合う時間を持つのです。入学して間もない時期で、お互いに深く付き合っていないにもかかわらず、各人が本音で自らを語ることに、生徒自身も驚くといいます。

 様々な問題を抱え、自分だけではコントロールできない気持ちを仲間に打ち明けることで、お互いに認め合い支え合っていくという素晴らしい取り組みだと思いました。