12月6日(金) 人権デー

 午前中、教育センターで校長研修が行われ、教育委員会から「学校いじめ防止基本方針の策定のポイント」及び「高校生活支援カード」について説明を受けました。まさに今アクションを起こすべき課題の説明であり、大いに役立ちました。後半は、府立人権研究会校長部会の全体研修ということで、「高校生居場所カフェ」の取り組みについて、講演を聴きました。主として西成高校で実施されている「となりカフェ」の状況を聴きましたが、素晴らしい取り組みだと思います。大人にも家庭と職場以外にホッとできる場所が必要なように、高校生にも、誰にも干渉されずそれでいて話せるナナメの関係の人たちがいる場所が必要なのかもしれません。家庭をファーストプレイス、職場や学校をセカンドプレイスと呼ぶならば、人間にはサードプレイスが必要で、窮屈さを緩和できるそうです。自分自身にもその時点時点でサードプレイスがありました。とても納得できますね。

 午後は、ホテルアウィーナ大阪で、府立高校PTA協議会主催の人権啓発研修会が実施されました。前半は、増加する自転車事故に対して、PTA保険アドバイザーから説明を聞き、裁判や賠償金が容赦なく行われている事態を知り、もしもの時の備えについて考えさせられました。道交法も改訂され、右側歩道の自転車走行は禁止されました。生徒たち一人一人に注意させることが第一優先です。後半は、シャンソン歌手の今里哲氏の講演(おしゃべりシャンソン)を聴きました。今里氏は、在日韓国人2世として生野区猪飼野で育ち、しかもゲイとして生き、数々の差別と偏見の中で、「自分らしく生きること」という人権メッセージを多くの人々に伝えています。人権メッセージが織り込まれたシャンソンと軽妙な語り口に思わず引き込まれました。生徒たちには、自信を持って自分らしく生きてほしいものです。

 今日はまさに人権デーでした。