6月の総括

 今月は、体育大会、2年生の修学旅行という大きな行事があり、間もなく期末考査の時期を迎えるのに、あわただしい月でした。月末には、ぽっぽえんから幼児を連れた若いお母さんと妊婦さんが来られ、家庭総合を選択している生徒との交流を行いました。中には双子(男子)を出産される予定の妊婦さんもおられ、秋に会うのが楽しみです。また、29日(日)には、7月末からオーストラリア語学研修に参加する生徒と保護者に向け、説明会を実施しました。保護者の方々は手取り足取り心配されていましたが、「かわいい子には旅をさせろ」ということで、子供に任せれば自力で解決するようになるものです。また、そういう力をつけさせるべく教員たちは指導しています。

 7月7日は七夕祭りですが、期末考査中になるため、PTAの方々が笹竹を切り出し、27日に学校に届けてくださいました。飾り付けもしてくださいました。生徒たちは各々にこよりを作り、短冊に願ことを書いて結び付けました。親の世代はこよりを知っていても、生徒たちはこよりを知りません。伝承していくべきものは多いと改めて感じました。たとえ高校でも情操教育のつもりで、今年初めて行いました。生徒たちが何を考えているかを知る絶好の機会でもあります。1年生は、学校生活が楽しいものでありますように、2年生は部活動で頑張ったり、彼女・彼氏ができますように、3年生は志望校に入れますように、というのが多かったです。ちなみに、校長は4枚の短冊に願い事を書きました。「1年生のみんなが、人生のよき師よき友に恵まれますように」、「2年生のみんなが、それぞれ人生の目標を見つけられるよう何事にも一生懸命取り組めますように」、「3年生のみんなが、自分の決めた進路を実現するために、全力を尽くせますように」、「学校全体が高い志を持って"チームさやま"として躍進できますように」です。

 北海道は何度行ってもスケールと自然の雄大さに驚かされます。とにかくどこまでもまっすぐな道路は気持ちがいいですし、地平線から日の出日の入りを拝めるのもいいですね。隣の家が数キロ先という場合、回覧板はどうしているのですか?と聞いたところ、FAXで送っていますと答えが返ってきました。(笑)今回の修学旅行で、私自身も自然を満喫する機会に恵まれました。エアー・トリップというアクティビティーに生徒3名と共に参加しました。当初、ワイヤーでぶら下げられレールを滑り落ちるスポーツかと思っていましたが、北海道の自然や動植物の生態系を勉強するツアーでした。4回跳ぶのですが、それぞれ「エゾルリヤンマ」「ウグイス」「モモンガ」「猛禽類」になったつもりで飛ぶのですが、徐々に距離や角度が高度になっていきます。最後は、タカの目になってネズミを見つけるというオプションもついていました。歩きながら、クルミの木や蝦夷桜のさくらんぼの実、マタタビの白く変色した葉とか不思議なものがありました。マタタビは葉っぱの下に花が咲くので、昆虫の注意を引くために葉を花の色に部分的に変色させるという話でした。エゾジカの角を見せてもらいましたが、ポロリと落ちるという不思議な話も聞きました。数年前、青森で勤務しているとき、エゾジカが下北半島で発見されたというニュースがありました。北海道にしかいないエゾジカがなぜブラキストン線を越えて生息していたのでしょう?当時は津軽海峡を泳いで渡ったとしか考えられないという話でしたが、20㎞近くも泳ぐのだろうかといまだに不思議な出来事です。

 7月にはいるとすぐ期末考査です。1学期があっという間に終わってしまいそうで、また盛りだくさんの行事が待っている夏休みが到来します。慣れれば慣れたで時間がたつのが早いですね。