12月4日(木) 「同志社大学」と「立命館大学」

 京都に本部を持つ同志社大学と立命館大学は、毎年本校から数名ではありますが入学する大学です。最近、この2校を見学する機会がありました。

 まず、「同志社大学」には、PTAの社会見学で行きました。2年前に整備されたLearning Commonsという学習かつラウンジスペースと礼拝堂を主として、学生アルバイトの方々に案内していただきました。Learning Commonsは、各国対応のパソコンがあり、日本語禁止のGlobal Villageというエリアがあり、グループワークができるテーブルには各人用のパソコンと電子黒板が備え付けてあります。マルチ・メディアの区画では音楽作製ができ、3Dプリンターがあります。プレゼンテーション専用のスペースもあります。つまり、これらは「主体的学習」というこれからの教育のあるべき姿を体現するスペースであると、大いに納得できました。

 キャンパスそのものが設立者である新島襄のコンセプトに基づいていますが、礼拝堂に関してはそれらが凝縮されており、厳粛な雰囲気の中で自省ができるスペースでした。そこへ学長の村田晃嗣先生がやってこられ、ご挨拶下さいました。村田先生は教授時代に学生を連れて、防衛省(市ヶ谷)にも来られていました。その際にもお会いしましたが、今夏偶然再会し、PTA社会見学の話をしたところ、再びお会いできました。テレビにも出演されるされるダンディな方なので、保護者の皆様は大喜びで士気は上がりました。生徒の士気はどうでしょうか?訪問の件は、同志社大学ホームページの「学長日誌」にも掲載してくださいました。

 立命館大学は、2015年4月から茨木キャンパスを開校します。先日、校長協会の進学指導委員会で見学会がありましたので、ヘルメットをかぶり、まだ工事中のキャンパスを見せてもらいました。工事現場事務所のプレハブで説明を受け、いくつかの建物に入りましたが、約10万㎡敷地に多くの施設がゆるりとつくられています。エントランスからはエスカレーターで2階に上がることもでき、9階建ての9階には教授陣の研究室があるのですが、3面彩光の見晴らしのいいラウンジがあり、教授と学生の交流の場となるそうです。

 私が最も感銘を受けたのは、敷地の一部を茨木市に買い取ってもらい公園を整備してもらったこと、その公園とキャンパスにはフェンスを設けず、市民がキャンパスに出入り自由にしたことです。市民は図書館や食堂を利用することができます。茨木市商工会議所の事務所が校内に入ります。このように地域に開いたキャンパスづくりを行うことで、地元の応援を得られます。新しい大学の在り方だなと感心しました。2015年には、草津の経営学部と衣笠の政策科学部が移転してきます。2016年には総合心理学部が新設されるそうです。約7000名のキャンパスになります。3つのキャンパスを結ぶスクールバスも走らせ、クラブ活動は各キャンパスごと決められた競技を行うそうで、茨木キャンパスでは陸上ホッケーを行い、東京オリンピックにも選手を送り込みたいということでした。