読書のすすめーその1ー

先週図書室に行き、これを機に生徒の皆さんにおすすめの本があれば紹介しようと思いました。そこで不定期ではありますが、ブログを通じてお知らせしていきます。第1回は次の2冊です。

『僕たちが何物でもなかった頃の話をしよう』(文春新書)

第1章・山中伸弥(京大iPS細胞研究所所長)「どんな失敗をしてもいい。学生時代にやった失敗は絶対に無駄にならない。」

第2章・羽生善治(将棋棋士)「未知なるものに出会うという機会を求めていくことは、非常に大切なのではないかと思います。」
第3章・是枝裕和(映画監督)「この仕事を始めたころ、なぜ撮るんだろうという、すごく根本的なことで悩んだことがありました。」

第4章・山極壽一(京大総長)「自分にしかできないことは何だろうと、思っていたほうがいい。あなたというのは、この世にひとりしかいないんだから。」

『続・僕たちが何物でもなかった頃の話をしよう』(文春新書)

第1章 池田理代子(劇画家・声楽家) 「人間の一生のうち、自分がやりたいことにチャレンジできるチャンスというのは、一回か二回巡ってくるかこないかだと思います」

第2章 平田オリザ(劇作家・演出家・青年団主宰)「コミュニケーション能力なんていうものは大したことはない。恐れることはないんです」

第3章 彬子女王殿下(京都産業大学日本文化研究所専任研究員)「自分に対して嘘をつかない正直な生き方をすることを、留学を通して学んだ気がしております」

第4章 大隅良典(東京工業大学栄誉教授・2016年ノーベル生理学・医学賞受賞)「信頼する人が面白いと言ってくれることだけで、相当な苦労もしのげるようになります」

「あんな偉い人でも、なんだ自分と同じじゃないかということを感じ取ってほしい」と言う気持ちから、細胞学者にして歌人の永田和宏氏が、各界の著名人たちから「天才の原点」を引き出しています。講演と対談集なので、とても読みやすい。興味がある章だけでもいい。高校在学中に是非読んでほしい本です。