4月に新しい学年が始まり、あっという間に半年が過ぎました。この半年間、皆さんは学習、部活動、学校行事など、さまざまな場面で頑張ってきたと思います。特に、体育大会や文化祭では、クラスや部活動の仲間と協力しながら力を発揮し、槻の木高校らしい「きちんと」しつつも、活気、元気に満ちた取組みを見せてくれました。皆さんがさまざまにチャレンジする姿勢に、私は何度も感動させられました。そのいくつもの場面が今も思い出されます。
さて、3年生の皆さん。皆さんにとって、この前期は「進路決定」という大きな節目に向かう重要な期間だったと思います。進学、就職、その他それぞれの道に向かって、熟慮しながら一歩一歩前に進んできた皆さんを、先生方はしっかりと丁寧に見守ってこられました。
進路選択というのは、「次のステージ」を決めることだけを意味するのではないでしょう。自分は何を大事にしてどう生きたいか、どんな将来像を描きたいか、何を学び続けたいかなど、深く自問自答を繰り返すときなのです。もちろん、自分の未開拓な部分に対する不安や心配はあるでしょうけれど、皆さんがこれまで努力してきたことや深慮してきたことは、自分自身の力としてすでにもう身に付いていて、きっと自分がこれから踏み出す一歩、選択・決定・実現の道のりを支えてくれるはずです。自分を固く信じて行動してください。
次の言葉を贈ります。「疑わずに最初の一段を登りなさい。階段のすべてが見えなくてもいい。とにかく最初の一歩を踏み出すのです。」
「Take the first step in faith. You don't have to see the whole staircase, just take the first step.」
これは,「I Have a Dream」のスピーチで有名なキング牧師の言葉です。ぜひ、一日一日を大切に、悔いのない時間を過ごしてください。
1・2年生の皆さんには、ぜひ「時間」というものを意識して大切にしてほしい。一日は24時間で、一年間で 8,760 時間。 たくさんあると思いますか、それとも少ないと思いますか。誰にも同じように与えられていると思われがちな「時間」ですが、みなさんの高校生活は、決して無限に続くわけではありません。その日その時間をどう使うのか、どう使ったのかによって、自分の未来は違ったものになることでしょう。気が付けば、3年生の皆さんには、もうその半分の時間も残ってはいないということですね。