岬町立淡輪小学校では「すべての子どもが自らすすんで学び、確かな学力を身につけることができるようにする」という学力保障目標のもと、平成22年度より大阪府教育センター指導主事をむかえ、国語科における授業改善に向けた校内研究に取り組んでいます。今年度は1年目の成果を踏まえ、研究テーマを「伝え合う力を高めよう~書くことを通して~」と設定し、「思考し、判断し、表現する」力を高める授業を検証しています。
10月24日(月)には学校協議員の大阪教育大学の島善信教授もむかえ、3年生の「のらねこ」(教育出版)の研究授業を行いました。言動を表した本文の叙述に基づき、登場人物の「気持ち」について、音読を通して十分に読み取ります。ノートには段落等に注意しながら自分の考えを書き、3人グループで話し合い、そして全体で交流し、意見を出し合うという流れで行いました。児童に定着している「聴くルール・トークルール」のもと、安心して自分たちの意見を出し合っていました。
研究討議会では、助言者よりS-T分析の結果で見る授業全体の構成や、自分の考えを根拠を示しながら説明することの大切さについて、また、叱らない授業ができているのは、ルールがみんなに安心をもたらしていることが大きい要因である、という話がありました。最後に、「『特定の教師だからできる授業』としてしまってはいけない。明日から自分の学年・クラスでも取り入れられるものがある、という姿勢で取り組んで欲しい」と助言がありました。