今日は1年生の授業ばかり4クラス見学に行きました。
1限目は1年生の言語文化の授業を見学に行きました。内容は徒然草「神無月のころ」でしたが、授業の切り口がとてもユニークでした。兼好法師にインタービューするという設定になっているのですが、兼好法師が何をどう考えたか深掘りしていく作業になっており、本文から論拠を探し出して論理を組み立ててそれをきちんと言葉で表現するという、まさに能動的思考型のお手本のような授業でした。素晴らしい!
2限目は1年生の英語Gの授業を見学に行きました。今日の内容は時制「過去形」でしたが、この授業でも英作文を作る時に先生が「調べてもいいから自分で書く」と仰っておられました。これもとても大事なことですよね。考査の振り返りシートを読んでいると、少なからぬ数の生徒が一夜漬けで模範解答を暗記して何とか乗り切ろうとしている様子がうかがえます。でもこれでは真の力は身に付きませんし、3年生になってから受験に向けてまた一からやらなければなりませんよね。生野生の皆さん、目指すのは模範解答を自分で作り出せる力の育成ですよ。
4限目は1年生の現代の国語の授業を見学に行きました。今日勉強していたのは全国の多くの高校1年生が習うであろう評論「水の東西」で、担当は今年度新たに教員となられた初任の先生です。面白かったのは本題の前にあったクイズ大会。最初はただ楽しむためのものなのかと思っていたのですが、なんと2項対立で論じられる「水の東西」に合わせて2項対立のクイズになっていました。他にも生徒たちが楽しみながら学べる工夫がたくさんありました。いやはや私の初任のころと比べたらあまりに立派です。(笑)
5限目は同じく1年生の現代の国語の授業を見学に行きました。こちらのクラスは前半が「コミュニケーション能力とは何か」のまとめでしたが、驚いたのが生徒たちが書いた2000字のまとめです。よく書けている5人の生徒の文章がプリントにまとめられていましたが、その内容のレベルの高さにびっくりしました。元国語の教師の私でも書けないのではないかと思うくらいしっかりと自分の考えが述べられていました。下がそのプリントですが、1年生の生徒と保護者の皆様にはぜひ一度読んでいただきたいと思います。
授業の後半は前のクラスと同じく「水の東西」に入りました。最初に本文を読んで特徴を挙げたりしながら、最後に文章の大意を50字でまとめてグループでシェアする作業を行いました。私の前にいたグループの3人に内容を読んで聞かせてもらいましたが、これまた要点をよくつかんで上手にまとめていて感心しました。で、すみません。授業に夢中になりすぎて写真撮るのを忘れてしまいました。(笑)