今日は2年生の同じクラスに3回も授業を見学に行きました。私の授業見学の予定は各先生が何曜日の何限目のどのクラスを希望されるかで決まるので、たまに1日に同じクラスに2回行ったりもするのですが、さすがに3回は初めてでした。(笑)
で、2限目に担任の先生が担当しておられる古典探究の授業を見学に行きました。勉強していたのは漢文「四面楚歌」で、授業の中には生徒の理解度を高めるための工夫がいろいろとしてありました。例えば項羽の足手まといにならないように虞美人が自ら死を選ぶ場面を描いた動画を見せてくださいました。少し演出が古い気もしましたが、生徒たちも臨場感を感じながら学習できたのではないかと思います。生野生の皆さん、ぜひ一度司馬遼太郎の「項羽と劉邦」読んでみてください。
2限目は数学Ⅱaの授業で、教育実習生の研究授業でした。勉強していたのは「微分」ですが、まるで「数学科オールスターズ」と言った感で、数学の先生方がたくさん見学に来られていました。そんなとても緊張するシチュエーションでしたが、実習生の先生がいい味出しながら結構いいペースで授業を行っていました。
4限目は現代文探究の授業を見学に行きました。勉強していたのは中島敦の「山月記」です。私はこの話が大好きで、教員時代には必ず2年生の授業で扱いました。作品の中には「自身のエゴ」や「過剰な自意識」に押しつぶされた主人公が味わった「人生の不条理(と主人公が思っているだけ?)」が描かれていますが、いろんな場面の一節が今でも暗唱できるくらい読み込みました。また、この作品をきっかけにして、高校生の間に「名人伝」「弟子」「李陵」など、結構多くの中島作品を読みました。2年生の皆さん、読書を習慣化すれば国語力は飛躍的に伸びますよ。国語で点が取れるようになったら受験がずいぶんと有利になりますよ。
今日は金曜日なので放課後は茶道部のお稽古をのぞきに行きました。1年生がたくさん入ったのでずいぶんと賑やかになりましたが、今日はその1年生のお道具が届いたようで、先生からみんなに手渡されていました。
本日のお菓子の銘は「濡れ燕」。梅雨の時期に飛ぶ燕をかたどったものでした。お点前も2杯いただきましたが、どちらも大変美味しかったです。
明日は久しぶりに山岳部と一緒に山登りに行く予定ですが、このまま雨が上がってくれることを心より祈っています。