半夏生

 半夏生のころを迎えました。おおよそ夏至から数えて11日目にあたり、かつてはこの頃までに田植えをすべて終えるとされていました。半夏生(はんげしょう)は「半夏(はんげ)」という薬草が生育する頃という意味で、そういえば、今も漢方薬として「半夏」がよく使われていますね。胃もたれやおなかの行使が悪い時は「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」、喉が詰まる感じがするときや咳が出る時は「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
」が効くようで、私も飲んだことがあります。
 いろいろな植物の葉っぱ等に、このような効能があることを、いつ頃誰が見つけたのでしょう。人間の生きる知恵と生き繋がれてきた歴史は凄いものです。

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 残念ながら半夏は学校には生えていませんが、今日、中庭を見ると、「ねじ花」がいくつも咲いているのを見つけました。小さいピンクの花が、くりくりと螺旋を描いて咲いています。実は自生するランの原種の一つでちょうど半夏生の頃に花を咲かせま
す。
 日本では雑草のように扱われることもありますが、あまりどこにでも咲いているとは思わないので、中庭で咲いているのを見つけたときはとても嬉しく思いました。そもそも「雑草」という言葉自体、草花に失礼ですね。ど
れも立派な名前が付けられているので名前で呼ぶべきです。 
 
 考査中の月曜日の放課後、ほとんどの生徒が下校し学校は静かです。ソレイユの生徒たちは、自立学習等を頑張っています。今日は七夕飾りを追加して作りました。
きれいな飾りがたくさんできました。