本日、平成３０年度大阪府立堺上高等学校第３４回文化祭が行われました。たくさんの方も来られるということで、天候を心配しておりましたが、大きく崩れることない状態で開催することができてよかったと思っております。
ＰＴＡの方々には前日準備にも来ていただいて、今回も生徒たちのためにたくさんのメニューを用意していただいたのですが、大人気で早い時点で売り切れになっていました。その室には華道部の生け花があり、落ち着いた造形美のなかに生命力を感じさせる作品が並んでいました。
同窓会の方々には作法室でお茶とお菓子を出していただきました。本校の茶室は立派なもので、お道具と水屋もほぼ完備していて、同窓生の方とお話ししながら、私もおいしいお茶をちょうだいしました。
同窓会の方々、ＰＴＡの方々、お忙しい中を本校の学校行事にご協力いただきまして、どうもありがとうございました。厚く御礼申し上げます。
できるだけたくさんの生徒の催し物を回りましたが、そのうちのいくつかについて感想を述べます。体育館などでのステージパフォーマンスです。合唱部は清純で透明感のある美しいハーモニーが印象的でした。朝の体育館にやさしい叙情の唄が響き渡りました。演劇部は二人劇だったのですが、高校生の学校生活を真正面から取り上げたテーマで、部活動と勉強、親と子の関係、友達との関係をわかりやすい展開のなかで演じていました。たくさんのセリフを滑らかに、しかもきちんと登場人物になりきって話していたことに感心します。体育館でのトリを飾ったダンス部は相変わらずの圧倒的パフォーマンスでしたが、よりレベルもパワーもアップしているように感じました。特に大会でも演じたというダンスは体のキレもリズム感も見栄えもすべてにおいて非常に完成度が高く、私もまさしく息をのみながら見た次第です。クラスの劇もそれぞれがんばってくれていたことと思います。軽音楽部のパフォーマンスもよかったと聞いています。雨天練習場での有志の出し物もよく盛り上がっていたと思います。
展示部門もそれぞれ工夫を凝らしていました。美術部の個性を反映した様々な作品は高校の美術展の時にもそうだったのですが、改めて見てみて描き手の心のゆらめきが感じられるようでした。書道部の作品群は筆勢に生徒の気持ちがよく表れていて、今年はできなかったものの、来年こそは私もここに作品を飾りたいな、と思いながら鑑賞していました。
文芸部は今年も描く絵をとおして自分たちの内側にあるものを素直に表現しているように感じました。コンピューター部は大きな画面でできるゲームがあり、あの大きさではなかなか体験できないところが人気を集めていたと思います。
クラス展示や縁日ではインスタ映えをテーマにしたものが多く、どのような背景を作るかに各クラスのそれぞれの工夫が見られました。スターウォーズ、信長、風船、天使の羽、様々な写真...。私も撮ったクラスがあります。縁日の手作りスマートボール台やゴム鉄砲には感心しました。また、ビデオ上映では、自分が自分であることが許されない苦しみを人と人とのつながりが生むエネルギーで乗り越えていこうというテーマが心をうちました。渡り廊下の下にある門を見ていただけたでしょうか。とても完成度が高くて、立派なものだと思います。
食品と喫茶関係では、さすがにＡＲＣ部のバターの香り満点のカップケーキのおいしさが印象的で、その他フランクフルト、焼きそばパン、トッポギなど店の内装にも販売姿勢にも意気込みを感じたクラスがありました。
何よりも生徒のみんなの元気で生き生きとした様子を随所で見ることができたことをうれしく思います。本校生徒にはこういう行事で培ったエネルギーをふだんの学校生活にも反映していって、色々とがんばってほしいと考えています。
ご来場いただいた皆様方、どうもありがとうございました。
近隣の皆様のご理解とご協力に感謝申し上げます。